博物館の資料保存はいかにあるべきか
東京国立博物館が実践する
診断・予防・修理一体の「臨床保存学」
文化財資料それぞれの来歴や状態を綿密に調査・診断した上で、劣化を予防する保存環境づくり に努め、必要に応じて最小限の修理・修復処置を施す。この当たり前のようで当たり前ではない 方法論「臨床保存学」の理論と実践を、資料保存の最前線に立つ著者が余すことなく解説。
登録情報
著者 | 神庭信幸 |
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ISBN | ISBN978-4-86463-014-6 C3037 |
体裁 | A5 判/248 頁 |
刊行日 | 2014年04月01日 |
ジャンル | 人文・社会・自然/教育/芸術理論 |
目次
はじめに
第1 章 博物館における資料保存の意義
第1 節 文化財資料に求めるもの
第2 節 保全をおびやかすリスクとは
第3 節 臨床保存学の必要性
第4 節 職業倫理
第5 節 資料保存を支える専門家
第2 章 環境と資料の状態診断
第1 節 資料の保存公開と環境の関係
第2 節 環境をモニタリングして状態を評価する
第3 節 資料の調査診断と記録
第3 章 環境と予防保存
第1 節 環境を改善して資料を保全する
第2 節 博物館資料を安全に輸送する
第3 節 保存箱で安全な環境をつくる
第4 章 劣化と修理保存
第1 節 修理を行う前に状態を調査する
第2 節 対症修理と本格修理の役割
第3 節 修理報告書を作成する
第4 節 本格修理の事例
第5 章 教育と普及
第1 節 保存活動の公開
第2 節 保存教育
第6 章 環境保護と博物館の役割
第1 節 低炭素社会との共存
第2 節 自然災害への対応
第3 節 環境と調和する資料保存
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