近代デザイン史
歴史的・思想的視座に立ち
デザイン史の変遷を辿り、現在を問う。
画期的な近代デザイン論が登場。
19世紀初頭から現代までの近代デザインの展開を、グラフィック、エディトリアル、ファッション、クラフト、プロダクト、建築などの各領域の詳細な論述とともに俯瞰・分析・解説。デザイン史の現在を問いながら、歴史的、思想的視座とともに、その変遷をたどる画期的な近代デザイン論。
登録情報
監修者 | 柏木博 |
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執筆者 | 柏木博・今井美樹・奥定泰之・井上雅人・樋田豊郎・橋本優子・田中純 |
ISBN | ISBN978-4-901631-70-9 C3070 |
体裁 | A5 判/216 頁 |
刊行日 | 2006年04月01日 |
ジャンル | 芸術理論 |
目次
序論 デザイン史の現在=柏木博
自律を指向する領域/デザイナーのプレゼンテーションと技術決定論/領域の越境と多様な視点/歴史の連続性と非連続性/多様な視覚体験
第1章
1 近代デザインにむかって=柏木博
古い近代的な制度からの解放/あらたな環境とデザインの提案/貧困の発見と計画/近代デザインの計画概念
2 近代デザインの展開=柏木博
規格化=均質化への指向/デザインのユニヴァーサリズム(普遍化)/普遍主義の矛盾/人間主義による進歩と進化
第2章 グラフィックデザイン=今井美樹
近代ポスターの誕生/芸術運動とデザインの諸相/造形芸術としてのデザイン/市民生活のデザイン様式/デザイン・システムの成立/イラストレーション /デジタルメディアとデザイン
第3章 エディトリアルデザイン=奥定泰之
書物文化のメディア化/中世写本のエディトリアルデザイン/モホリ=ナギのエディトリアルデザイン/書物の未来
第4章 ファッションデザイン=井上雅人
モダンデザインは、ファッションを対象としてきたか/パリにおいて、ファッションがいかに産業になったか/ファッション産業が、いかにして世界システ ムとなっていったか/パリ・モード史が、ファッションデザイン史なのか/洋裁という近代/むすびにかえて
第5章 クラフトデザイン=樋田豊郎
クラフトデザインという用語/クラフトデザインの定義/活動の起源/工業デザイナーとの協働/北欧のインダストリアルアート/北欧デザインの移植/日 本デザイナークラフトマン協会の活動
第6章 プロダクトデザイン=橋本優子
はじめに―プロダクトデザインの位置づけ/産業経済の革命―モノの質をきわめるということ/創造者の意識改革―手わざの壁を乗り越えるということ/生 活革命―便利で豊かな社会の国際化を目指して/日本での展開―椅子と家電が導いたモダンデザイン
第7章 建築=田中純
アール・ヌーヴォーに始まる/モダニズムの黎明期/アヴァンギャルド芸術からバウハウスへ(1)/アヴァンギャルド芸術からバウハウスへ(2)/二人の 巨匠(1)――ル・コルビュジエ/二人の巨匠(2)――ミース・ファン・デル・ローエ/インターナショナル・スタイルと各国の動向/第二次世界大戦後の モダニズム/モダニズムの回帰
おわりに モダニズムの展望=柏木博
近代デザインへの批判/脱工業社会への議論/ 80 年代のポストモダン・デザイン/現代におけるモダニズムの位置/モダニズムの再検討
クレジット一覧・写真提供・編集協力
人名索引
著者紹介
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