ムサビ日記
リアルな美大の日常を!
美術大学ってどんなところ?
人気ブログ「ムサビ日記」が1冊に
愛校心なら誰にも負けない! 武蔵野美術大学企画広報課に在職していた手羽イチロウが個人のサイト《ムサビコム》を立ち上げた。在学生20 数名それぞれが、気ままに書く日記……課題提出に迫られ、就職活動に焦り、卒業制作に追い込まれる彼らに手羽が愛情たっぷりのツッコミを入れ……2006 年の1 年間を27 人のムサビ生146 本のブログで綴る、美大のリアルな日常!
拙文をお読みになる前に、まずは《http://www.musabi.com/》にアクセスをお願いしたい。真っ先に目にはいる「ムサビコム::::NO MUSABI, NO LIFE」のバナー、「ムサビコムは武蔵野美術大学(ムサビ)の学生による、リアルな美大を紹介するサイトです」、その下に学科名とハンドルネームがずらりと名を連ねる。本書は、ムサビコム2006 年度メンバー27 名による146 本の日記を1 冊にまとめたものである。
もうすぐ卒業式という2007 年3 月のある日、学内で編集子は手羽イチロウ(ムサビ職員)に呼び止められた。「頼む、今年こそ、ムサビ日記を本にしてくれ」。ここ数年この男は、飽きもせずに毎年4 月1 日に「ムサビ日記が本になります!ここをクリック!」。そしてクリックするや「エイプリルフール!」という遊びをブログで繰り返してきた。ご丁寧に弊社から刊行されるとまで書いてきた。「美大ではこんな授業をやっている」「美大生はこんな生活をしてる」「美大生はこんなことに興味をもっている」という内容であれ、大学出版局がブログ本を出版すべきか? 2003 年にはじまったこのサイトは、大学公式サイトではなく、手羽個人による運営なのである。編集子がうなっている間に、手羽は1 年分約1600 本あまりをプリントし、どーんと手渡した(重ねられたA4 用紙は25センチ!)。
入学式、オープンキャンパス、夏休みをはさんで芸術祭(学園祭)、卒業制作展…と大学の行事に沿いながら、それぞれの悩みが綿々とつづられる。しかも、ネガティブなことも違った発想で面白く考えらえるムサビ・スピリッツたるものが見事に表れている。これならば、美大に憧れる受験生にも、いやむしろそのスポンサーたる親御さんに読んでもらえる。そうだ、ただのブログ本にしないために手羽による書き下ろしの註をたっぷりと加えよう。美術大学考現学の決定版だ。
登録情報
監修者 | 手羽イチロウ |
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ISBN | ISBN978-4-901631-78-5 C0095 |
体裁 | 四六判/ 264 頁 |
刊行日 | 2007年07月20日 |
ジャンル | 人文・社会・自然 |
電子書籍 | 配信予定書店はこちら |
目次
美術大学や美大生にどんなイメージを持っていますか?
4 月 初めて自分の作品が売れました
5 月 ゴールデンウィーク、地味に課題いっぱいあるね
6 月 ダメな美大生の典型をやろうとしたら・・・
7 月 うがぁぁぁぁ
8 月 でもみんなに会いたいな―なつやすみ
9 月 学生である身分の優雅さである
10 月 美大で勉強することって、哲学なんじゃないか
11 月 ぼくはどこへいくのかなぁ
12 月 自分以外の誰かと何かをするのはとても難しく
1 月 もうこれは、完全に自分の為の展示でした
2 月 美大生の肩書きを取ったときに何が残るのか
3 月 思いっきりモノ作りしといてよかった~
ムサビ日記はまだまだ続く
関連書リンク
網戸通夫/著 / 定価:3,190円 (本体価格:2,900円)