アートは心の食べ物
ミュージアムは心の遊び場
大分県立美術館(2015 年4 月開館)立ち上げの陣頭に立ち、奔走する初代館長の編者。そのミュージアム愛溢れる現場からの声を中心に、ミュージアムに関連する法律、制度や歴史などの基本も押さえながら、ミュゼオロジーの根源的な理念に迫る。ミュゼオロジーへの扉をひらく一冊。21世紀にあるべき、利用者の五感にはたらきかけ心を躍らせる、万人のためのミュージアム像とは?
*2002年刊行『ミュゼオロジー入門』ISBN978-4-901631-40-2の改訂版です
登録情報
編者 | 新見隆 |
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執筆者 | 新見隆・金子伸二・杉浦幸子 |
ISBN | ISBN978-4-86463-030-6 C3070 |
体裁 | A5 判/272 頁 |
刊行日 | 2015年04月01日 |
ジャンル | 芸術理論/教育 |
正誤表 | 初版1刷 |
目次
第1 章 二一世紀のミュージアム像を求めて 新見 隆
ミュージアムはモーツァルトである/生の実感、高揚を体験する場/
文化リテラシーの核心/野辺の花に永遠の命を/風土が生むコスモポリタン/
宇宙積み木の楽しさ、「宇宙芸術霊」との出会い/アートに恋い焦がれて/
「治癒の文化」から考える/大分の世界性を掘り起こす新美術館オープン展/
アートで革命を/芸術の真の自由と寛容/芸術の底力
第2 章 ミュージアムがあらわすもの──定義・種類・目的・機能 金子伸二
博物館とは何か/博物館を分類する/博物館の目的/博物館の機能と作用/
博物館の多様性
第3 章 ミュージアムとミュゼオロジー 杉浦幸子
はじめに/ミュゼオロジーとは──その定義と内容/ミュゼオロジーの歴史/
ミュゼオグラフィと博物館工学/ミュージアムの語源を辿る/ミュージアムの歴史/
変化するミュージアムとミュゼオロジー── ICOM の定義から/まとめ
第4 章 稀代のミュゼオロジスト=美術館構想者、柳宗悦 新見 隆
近代とは、ふるさとを失った魂が放浪する旅である/御上の文化政策に喧嘩を売る/
ゴシック、李朝、沖縄、そして民藝/アルカイックでニュートラルなモダンの場/
審美眼の場、美の教典を示す殿堂
第5 章 MoMA に喧嘩を売った男──ミュゼオロジストとしてのイサム・ノグチ 新見 隆
MoMA のゴーキー/ MoMA の専横/「モダン=近代」との決別/
自然と文明のコントラスト/美術機能論と未来的芸術のかたち/
ライトとノグチの実利教育的空間/異文化の造形という未来教室
第6 章 現代のミュージアム事情を見る──観光、リテラシー、触覚的空間 新見 隆
世紀末ミュージアム考/生活へ、環境へ/ミュージアム的現代における三種の神器/
ヒントはカフェのメニューにあり/誰もがアーティスト、すべてが創造/
ミュージアムが目指す「精神的な価値」/神話の再創造、万人のためのミュージアム/
五感と体験を求めて
第7 章 ミュージアム紹介
日本のミュージアム 金子伸二
近年の動向/ 1 九州国立博物館/ 2 DIC 川村記念美術館/ 3 富弘美術館/
4 十和田市現代美術館/ 5 東京大学総合研究博物館
世界のミュージアム 杉浦幸子
1 テート/ 2 サムスン美術館リウム/ 3 ディア・ビーコン/ 4 イスラム美術館
あとがきにかえて
関連書リンク
金子伸二・杉浦幸子/編 / 定価:2,860円 (本体価格:2,600円)
新見隆/著 / 定価:2,200円 (本体価格:2,000円)
岡部あおみ・神野善治・杉浦幸子・新見隆/著 / 定価:2,163円 (本体価格:1,967円)
岡部あおみ/監修 / 定価:2,090円 (本体価格:1,900円)
神野善治/監修 / 定価:2,090円 (本体価格:1,900円)
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