音楽論
人はなぜ歌い、踊り、奏でるのか
音楽文化、現代音楽、世界音楽という三つの視点から
音楽的事象を読み解き、比較し、思考する
音楽に通底する基本的視点を1 章で示し、2 章は身体を、3 章では道具を手段とする音楽の表現について記述し、4 章では楽譜と口頭伝承という伝播の方法について説く。5 章では新しいパフォーマンス理論を参照考察し、6 章ではメディアの歴史とポピュラー音楽を概観して初音ミクまで論じ、7 章では意味・美術・舞台の3 つの角度から音楽をめぐる想像力にアプローチした。さらに8 章では音楽と言葉の関わりを捉え、9 章では音楽をめぐる政策や産業までを視野に収める。
登録情報
編者 | 白石美雪 |
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執筆者 | 白石美雪 ・横井雅子・宮澤淳一 |
ISBN | ISBN978-4-86463-050-4 C3073 |
体裁 | A5 判/384 頁 |
刊行日 | 2016年04月01日 |
ジャンル | 芸術理論 |
正誤表 | 初版1刷 |
目次
まえがき
序章
第1 章 音楽とは何か
第1 節 音楽はどこから来たのか
第2 節 音から音楽へ――音楽のシステム
第3 節 複数形の音楽――ジャンルの生成と混交
第2 章 声
第1 節 声を出すことの意味、声の好み
第2 節 声をめぐる文化、歌の場
第3 節 総合的パフォーマンスとしての歌芝居
第3 章 楽器
第1 節 楽器の起源
第2 節 楽器をめぐる歴史と文化
第3 節 楽器と表現
第4 章 音楽の伝え方
第1 節 記譜の体系化――近代の五線記譜法について
第2 節 音楽の伝承――それぞれの事情を映し出す音楽の伝え方
第3 節 音楽の在り方を伝える楽譜
第5 章 音楽とパフォーマンス
第1 節 パフォーマンスとは何か
第2 節 音楽作品とパフォーマンス
第3 節 パフォーマンス自体が音楽であること
第6 章 聴取とメディア
第1 節 メディアとは何か
第2 節 録音メディアの誕生・発達と現在
第3 節 現代日本の音楽文化とミュージッキング
第7 章 音楽と想像力
第1 節 音楽と「意味」
第2 節 音楽と美術
第3 節 舞台と音楽――歌舞伎の音世界
第8 章 音楽を語る
第1節 言葉で音楽を体験する
第2 節 音楽をめぐる研究――古代の音楽理論から近現代の音楽学まで
第3 節 音楽評論と音楽学の影響力
第9 章 現代日本における音楽の諸相
第1 節 音楽をめぐる文化政策と企業メセナ
第2 節 伝統芸能の現状
第3 節 音楽産業の展開
あとがき
主要参考文献
事項索引
人名索引
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