モノと空間のデザインを考える
SDGsのもとで、豊かさを
「実感できる」暮らしを実現するために
デザインは何をなすべきか?
武蔵野美術大学通信教育課程「環境形成デザイン」教科書。
生活環境におけるモノから空間までのデザインを複眼的に追究。
第1章「テクノロジー」では、身体性に基づいた機能を創出する技術とデザインの相関を考え、第2章「ライフスタイル」では、暮らしを支えるフィールドを使いこなす知識から文化の受容までを論じ、第3章「コミュニケーション」では、豊富な事例とともに言葉・モノ・空間を媒介に体験から生まれる情報を共有する方法を伝授する。
牧野 良三(マキノ リョウゾウ)
1951年生まれ。武蔵野美術大学造形学部芸能デザイン学科卒業。2008年、武蔵野美術大学造形学部通信教育課程工芸工業デザイン学科スペースデザインコース教授に就任。オペラ、バレエ等の舞台美術を手がけるとともに、隣接する領域(イベントのブースデザイン及びテーマパークの修景デザイン、アートディレクション等)を演出性の強い時空間としてとらえ、テーマ(意味)の可視化について、その可能性を探究している。また、良好なコミュニティーをつくるための造形ワークショップを主催している。
平戸 淳正(ヒラト ジュンセイ)
1984年茨城県水戸市生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程修了(情報学修士)、武蔵野美術大学造形学部通信教育課程工芸工業デザイン学科スペースデザインコース卒業。2009年より約8年間、株式会社テレビ朝日にてCG制作・企画・ディレクションに従事。19年より株式会社コトナ所属。CGを専門としながら都市の環境色彩や空間のデザインおよびビジュアライゼーションに携わっている。
三澤 直也(ミサワ ナオヤ)
1983年生まれ。2007年武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科卒業。同学科インテリア研究室で助手を務めた後、パリの「国際芸術都市」にて制作活動を行う。帰国後フィールドフォー・デザインオフィスに入社、企業施設や教育施設など多岐にわたるプロジェクトを担当。建築、インテリア、プロダクトの最適なバランスを見出し、人が健やかに存在できる環境づくりを目指している。
吉村 朋果(ヨシムラ トモカ)
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会心理学専攻修了、武蔵野美術大学造形学部通信教育課程工芸工業デザイン学科スペースデザインコース卒業。外資系戦略コンサルティング会社などを経て、外資系メーカー勤務。専門はマーケティング、ブランディング。消費者・購買者の行動や意識の分析と理解に基づいたインサイトをマーケティング施策へつなぐ業務に携わる。
奥村 梨枝子(オクムラ リエコ)
幼少期をブラッセル、高校生活をシドニーで過ごす。2000年、津田塾大学学芸学部英文学科卒業。09年、武蔵野美術大学造形学部通信教育課程工芸工業デザイン学科卒業。ゼネコン勤務を経て、14年にATELIER O 一級建築士事務所設立。17年にYTRO DESIGN INSTITUTE 一級建築士事務所に改組。建築設計、インテリアデザインを手掛ける傍ら、いすみ古材研究所を立ち上げ、空き家・古材活用に取り組む。
富谷 智(トミヤ サトル)
1962年生まれ。専門領域:アートワーク・空間演出デザイン。1988年、武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。98年「大田区役所 モビールデザイン」大田区蒲田、99年「代官山インスタレーション '99」代官山ヒルサイドテラス、2000年「安田火災美術財団奨励賞展」東郷青児美術館、02年「波流碧水 上海茶会」上海魯迅記念館、04年「中日現代芸術展」上海多倫現代美術館、05年「富谷智展」北海道立帯広美術館。
馬場 美次(ババ ヨシジ)
1959年生まれ。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。デザイナー・造形作家。照明メーカーの企画デザイン業務を経て、馬場美次デザイン室設立。アーティスト活動の他、施設や店舗の照明計画、展示会のブース、照明機材の企画開発等、デザイン業務に携わる。一般社団法人ライティングデザインネットワークを設立し、照明デザインの教育機関ライティングデザインスクールを運営。自らの企画デザインを製品化するため、照明メーカー株式会社KELZを設立。
車田 幸道(クルマダ コウドウ)
1954年生まれ。専門領域:舞台装置デザイン。武蔵野美術大学大学院造形研究科修了後、文化庁芸術家国内研修を経て舞台美術家高田一郎に師事、助手として俳優座、文学座、松竹系等の舞台に携わり、その後フリーランスとして材質の持つ質感を重視した作風でストレートプレイを中心にオペラ、バレエ等の舞台デザインを担当し、現在に至る。
山本 博一(ヤマモト ヒロカズ)
1965年生まれ。武蔵野美術短期大学専攻科芸能デザイン専攻修了、UCD, Masters Course of Landscape Architecture 修了。専門領域:空間デザイン。主に公共空間のデザイン、景観計画などに携わる。近年は、特にまちづくりに力を注ぐ。桐生大学短期大学部アート・デザイン学科准教授、武蔵野美術大学通信教育課程非常勤講師。
*プロフィールの内容は、出版刊行時のものです。
登録情報
編者 | 牧野良三 |
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執筆者 | 牧野良三・ 平戸淳正・ 三澤直也・ 吉村朋果・ 奥村梨枝子・ 富谷智・ 馬場美次・ 車田幸道・ 山本博一 |
ISBN | ISBN978-4-86463-124-2 C3072 |
体裁 | A5判/1+4色刷/144頁 |
刊行日 | 2021年04月01日 |
ジャンル | デザイン |
目次
序章
第1章 テクノロジー
1. テクノロジーとは何か?
2. 暮らしにみるテクノロジー
3. これからの社会とデザイナー
4. デザインとテクノロジーの変遷
第2章 ライフスタイル
1. ライフスタイルとは
2. なぜライフスタイルか
3. 提案者としてライフスタイルとどう関わるか
第3章 コミュニケーション
1. 言葉による伝達
2. モノによる伝達
3. 空間による伝達
4. コミュニケーションとしての空間デザイン
4-1. 空間をデザインする
4-2. 造形による「場」の生成
4-3. 空間のインターフェイス:展示会場
4-4. 空間のインターフェイス:照明演出
4-5. 劇空間:場の共有と舞台美術
4-6. 劇空間:イメージの伝達と表現
5. コミュニケーションの可能性
5-1.「郷土愛」を育む造形ワークショップ
5-2. コミュニティー形成をめざすワークショップ
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