チーム学校の教師論
学び続け、使命感と専門性を高めつつ
チームとして子どもたちを支援する「先生」
学生にも教員にも参考になるリアルな教師論!
教師の在り方、その世論や実態は、この20年で大きく変化した。教職課程で「教師論」が必修となったのは2000年度。教員免許更新制が実施された2009年度は、モンスターペアレントによるクレームの激しい時代でもあった。現在では教員の働き方改革が進み、教員の役割について保護者も地域住民も冷静に考え、チーム学校という概念が浸透しつつある。教職の意義、教員の役割・職務内容を法令本文の引証により逐条で解説。
*2002年刊行『教師論』ISBN978-4-901631-45-7、2014年刊行『新しい教師論』ISBN978-4-86463-015-3の改訂版です
1963年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。武蔵野美術大学造形学部教授。日本教育史(国学・宗教教育)を専攻。単著に『新しい教育通義』『ファシリテーションの技法』『美術と福祉とワークショップ』(いずれも武蔵野美術大学出版局)、『くわしすぎる教育勅語』(太郎次郎社エディタス、2019年)、『共通教化と教育勅語』(東京大学出版会、2019年)。監修に『ワークショップ実践研究』、共編著に『これからの生活指導と進路指導』『総合学習とアート』『特別支援教育とアート』『道徳科教育講義』『新しい教育相談論』『造形ワークショップ入門』『造形ワークショップの広がり』(いずれも武蔵野美術大学出版局)、共著に岩波書店編集部編『教育勅語と日本社会』(岩波書店、2017年)、教育史学会編『教育勅語の何が問題か』(同、2017年)、駒込武/奈須恵子/川村肇編『戦時下学問の統制と動員 日本諸学振興委員会の研究』(東京大学出版会、2011年)、東京大学史史料室編『東京大学の学徒動員・学徒出陣』(同、1998年)、寺﨑昌男/編集委員会編『近代日本における知の配分と国民統合』(第一法規出版、1993年)ほか。
*プロフィールの内容は、出版刊行時のものです。
登録情報
著者 | 高橋陽一 |
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ISBN | ISBN978-4-86463-125-9 C3037 |
体裁 | A5判 /352頁 |
刊行日 | 2021年04月01日 |
ジャンル | 教育 |
目次
まえがき
第1章 教員を学ぶ
第一節 なぜ教師論なのか
第二節 どうしたら教師になれるのか
第三節 教職課程で学ぶもの
第2章 教師の歩み
第一節 近代までの学校と教師と教養
第二節 明治期の教員養成
第三節 多様化する教員養成
第四節 戦後教育改革と現在の原則
第3章 教員の身分
第一節 先生、教師、教員、教諭
第二節 教員の基本的な規定
第三節 国立と公立と私立
第4章 職務上の義務
第一節 服務とは何か
第二節 服務の宣誓
第三節 法令遵守義務と職務命令
第四節 職務専念義務
第5章 身分上の義務
第一節 信用失墜行為の禁止
第二節 秘密を守る義務
第三節 政治的行為の制限
第四節 争議行為等の禁止
第五節 営利企業への従事等の制限
第6章 不利益処分
第一節 平等取扱いの原則
第二節 分限処分
第三節 懲戒処分
第四節 不利益処分の実際
第五節 不服申立て
第7章 教員の任用
第一節 任命権者と県費負担教職員
第二節 任用
第三節 採用の方法としての選考
第四節 内申と意見具申
第8章 研修と人事評価
第一節 研修の権利と義務
第二節 教育委員会による研修
第三節 初任者研修
第四節 中堅教諭等資質向上研修
第五節 大学院修学休業
第六節 指導改善研修
第七節 人事評価
第9章 教員免許状の制度
第一節 免許状主義
第二節 免許状の種類
第三節 授与と失効・取上げ
第10章 教員免許更新制
第一節 教員免許更新制の現在
第二節 免許状更新講習と手続き
第11章 チーム学校の多様な教職員
第一節 学校教育法に定める職
第二節 学校保健安全法と学校教育法施行規則に定める職
第三節 学校教育法施行規則に定める充て職
第四節 教員の人数
第12章 教員の働き方
第一節 労働基準法と働き方改革
第二節 教員の働き方改革
第13章 教員免許をめぐる教育改革
第一節 世紀転換期の教員養成改革と生きる力
第二節 二〇〇六年の教育基本法と前後して
第三節 チーム学校が取り組む現在の教育改革
第14章 チーム学校と地域連携
第一節 チーム学校答申
第二節 地域連携答申
第15章 学校教育の法令
第一節 体罰の禁止
第二節 セクシュアル・ハラスメントやパワーハラスメント
第三節 個人情報の保護
第四節 著作権の保護
あとがき
索引
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