原弘が拓き、勝井三雄により啓かれた
視覚伝達デザイン学科の基礎課程の展開を
170作品と11の論考により追究
勝井三雄は「教場はアバンギャルドな創造の器である」と明言した。教育の現場は既存デザインの再生産の場ではなく、学生と教員が「今と社会」に対峙し、絶えずデザインとは何かを問う研究の場であり、新しいコミュニケーションのかたちを模索する実験場である。本書では、これを実践するためのカリキュラムが編まれた経緯、その成果である170作品を15のカテゴライズで紹介。11人の教員の論考とともに独自の教育メソッドを開示。
寺山祐策(てらやま・ゆうさく)
1957年生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科教授。1997年以降、同学科で身体と知覚および人類のコミュニケーション史の捉え直しを目的とした Writing Space Design のカリキュラムを開始する。専門領域:ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン、視覚言語研究。
登録情報
監修者 | 寺山祐策 |
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執筆者 | 寺山祐策・新島実・大田暁雄・石塚英樹・片山裕・後藤映則・古堅真彦・中野豪雄・白井敬尚・北條みぎわ・北崎允子・齋藤啓子 |
ISBN | ISBN978-4-86463-149-5 C3072 |
体裁 | A4判変型 並製 240頁 4色刷 |
刊行日 | 2022年04月15日 |
ジャンル | デザイン/教育 |
目次
ヴィジュアル・コミュニケーション・デザインの目指すもの/寺山祐策
武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科について/寺山祐策
視覚伝達デザイン学科のカリキュラムについて
ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ
光と色彩、感覚の覚醒
視知覚と認知のメカニズム
行為の中から生まれるかたち
形態を探究する
ことばと世界
視覚言語、ことばとイメージの相互作用
文字をめぐって
デザイン思考のマトリクスと過去の事象に光を当てること
書物の美と編集的思考
イメージの翼――凝集され結晶化されたメッセージ
環境を探索、観察、記述する
見えないものを可視化する
物語を紡ぐ――あるいは心の情景の旅人
子どもの世界から家族へ、そしてコミュニティへ
デザインの発見――他者を憶い、社会を考える
論考・資料
身体性・編集・記号操作/新島実
2100年の視覚的思考に向けて/大田暁雄
色と光/石塚英樹
もう一つの目、言葉。/片山裕
動きの探求/後藤映則
デザインとコンピュータ/古堅真彦
思考の道標——何をいかに可視化するか/中野豪雄
言葉を形に、言葉を伝える/白井敬尚
視覚伝達デザイン学科における記号論教育/北條みぎわ
Wicked problemの時代のインタラクションデザイン/北崎允子
環境デザインの取り組み 「大学から地域へ 地域から大学へ」コミュニティのデザインを求めて/齋藤啓子
共同プロジェクト
教員リスト
索引
あとがき
書評・紹介
関連書リンク
新島実/監修 / 定価:3,740円 (本体価格:3,400円)
後藤吉郎・小宮山博史・山口信博/編 / 定価:3,080円 (本体価格:2,800円)
上原幸子/編 / 定価:3,850円 (本体価格:3,500円)
高橋陽一/編 / 定価:2,200円 (本体価格:2,000円)
graphic elements グラフィックデザインの基礎課題
白尾隆太郎/監修 / 定価:3,520円 (本体価格:3,200円)