ローマに幾つもの中心に佇んで
コロッセオやパンテオンは脇役で、
ミケランジェロやベルニーニも通行人でしかない!?
観光ツアーでは体験できない、ひと味違うローマ逍遥
古代ローマ人が生み出した堅牢な《ローマン・コンクリート》による建造物の遺構を基礎に、様々な時代の要素を重ね、繫ぎ合わせるようにして更新、発展を続ける都市ローマ。無数に走る小路を巡り、そこかしこに遺されたローマの人々の2000年以上にわたる幸せを探求する行為の跡をたどりながら、特有の空間の仕組み《十文字交差軸性》を手がかりに、新たな視点でローマの奇跡を読み解いていく。著者による写真、スケッチを多数掲載。
板屋 緑(イタヤ リョク)1951年福岡県生まれ。1976年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。1976-85年鈴木恂建築研究所勤務。1985年R.D.アーキテクツ設立。1999-2022年武蔵野美術大学教授。武蔵野美術大学名誉教授。建築作品に「フラグメント・ビルディング」(第2回アンドレア・パッラーディオ国際建築賞最優秀賞・イタリア、1989年)、「遠ざかる家」(第14回吉岡賞、1998年)、「壺中の家」(1999年)など。単著に『古代ローマの建築家たち―場としての建築へ―』(丸善、2001年)、監修・共著に『映像表現のプロセス』(武蔵野美術大学出版局、2010年)。
登録情報
著者 | 板屋 緑 |
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ISBN | ISBN978-4-86463-150-1 C3052 |
体裁 | B5判変型 並製 192頁 4色刷 |
刊行日 | 2022年03月31日 |
ジャンル | 芸術理論 |
目次
はじめに
I.陶片の山から
II.小路を行く
III.白い柱に寄り添って
IV.弟分の丘から身を乗り出して
V.水道橋を追いかけて
VI.塔が建っている
VII.古代の輪郭を指でなぞって
VIII.幾つもの中心に佇んで
クアットロ・フォンターネの辻で、おわりに
書評・紹介
関連書リンク
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