ポール・ラングランによる提唱は基本なれど
坂本龍一の一言にグッとくる
みんなの「生涯学習」を一緒に考えよう!
ムサビ学芸員課程「生涯学習概論」教科書。この科目はユネスコにはじまる歴史、日本におけるその法的な整備などに重きが置かれることが多い。しかし、それだけでは退屈な授業になってしまう!と奮起した加藤先生。民俗学者でありキュレーターである彼は、最初に〈わたし〉を見つめ記述することをススメる。次にそれを皆で共有し〈わたしたち〉の問題とする方法を具体的に提示。専門家だけでなく市民との協働による自学を探究。
1973年、静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授、美術館・図書館副館長。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年より現職。博士(文学)。専門は民俗学、博物館学。
監修に武蔵野美術大学民俗資料室編『民具のデザイン図鑑―くらしの道具から読み解く造形の発想』(誠文堂新光社、2022年)。
近著に『民俗学 フォークロア編―過去と向き合い、表現する』(武蔵野美術大学出版局、2022年)、『民俗学 ヴァナキュラー編―人と出会い、問いを立てる』(同、2021年)、『津波とクジラとペンギンと―東日本大震災10年、牡鹿半島・鮎川の地域文化』(社会評論社、2021年)、『渋沢敬三とアチック・ミューゼアム―知の共鳴が創り上げた人文学の理想郷』(勉誠出版、2020年)、『文化遺産シェア時代―価値を深掘る〝ずらし〞の視角』(社会評論社、2018年)、『復興キュレーション―語りのオーナーシップで作り伝える〝くじらまち〞』(社会評論社、2017年)ほかがある。
登録情報
著者 | 加藤幸治 |
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ISBN | ISBN978-4-86463-167-9 C3039 |
体裁 | A5判 232頁 |
刊行日 | 2025年04月01日 |
ジャンル | 人文・社会・自然/芸術理論 |
目次
はじめに
I 〈わたし〉を世界から奪還する
インフォーマル求道
パブリック「人文道」
〈わたし〉の生活史
自分ヒストリー
課題1:わたしの「人文道」―人生の一作品で自己紹介―
II パブリック・フォークロア実践
文化財レスキュー
誰もがレスポンダー
復興キュレーション
ビルド・バック・ベターを目指して
課題2:民具コレクション活性化計画―新・生活改善運動―
III シチズンシップのための自学
LLLプラットフォーム
子どもワークショップ・プランニング
キュレーターズ・マインド覚醒
学ぶわたしのエージェンシー
課題3:わたしの「栄養成分表示」―自己形成の95%―
課題4:ミュージアムのコラボ企画―市民連携の企画書作成―
あとがき
各章を深める一冊、関連論文
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