おまかせします

朝の国民的ドラマで、大正期の雑誌編集部が主人公の
職場として描かれている。
著者:編集者:印刷所というトライアングルのなか、
印刷所はデザイナー兼イラストレイターとしても活躍、
しかも(ドラマだから)イケメンである。
著者が「おまかせするわ」と言って
イラストレーションの描き直しを要求する今朝の場面で
思わず笑ってしまった。
著者が帰ったあと、主人公の親友である編集者が
「それがいちばん困るのよね」と溜め息をつくのだが、
たしかに編集者泣かせの一言である。
泣きはしないが、そう言われると、若いときは驚きもし、
「期待されているんだわ!」と奮起したが、
最近はこちらもかなりとうがたっているために
「ああ、お試しですか」という心境で、
「いくつか案を出してみるか」と黙って作業にとりかかる。

そういう言葉なら、自分では使わなければいいのに
実際にはしょっちゅうまわりの人に「おまかせ〜」
「おたのみ〜」を連発している。
いつもカットしてもらう美容室のNさんには毎月毎月、
椅子に座るなり「おまかせしまーす」と言う。
彼女は「はいっ!」とニッコリする。
そうだ、「はいっ!」と一言、返事をすればいいんだ。
なんか忘れてた。
[編集:ハムコ]

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