うらの顔

書影といえば、表1。おもての顔ですよね。
手にした人など限られた、多くの目にふれられない表4だって、本当は顔。
その、うらの顔に悩んでいます、個人的に。

母の生誕*年(今年)の記念に、母がこれまで詠んできた短歌をまとめて1冊にすることにしました。
「wordに、とにかく入力しておいて。データもらったら、私が素敵に組んで形にするから」と、かれこれ1年前くらいに母にいいわたし、本当はサクッとくるみ製本で形にしようと思っていたのですが、「入力できたよ」といわれたのが今年の春先。
そうこうしているうちに、せっかくだから、誕生日記念にしよう、もうちょっと本らしくしようと思い立ったところ、弟も出資するといってくれ、欲がでて、上製にしよう、表紙は箔にしようなどなど、今日にいたっています。

本文の初校はできて、A5判/64ページって、なんて紙の取り都合もいいし、すてきな組版!と自画自賛。タイトルの題字は、ずっと書道をやってきた高校3年の姪に依頼し、「おお!」という驚きのリターン。この題字を生かすには……と、さらに高みをめざし、そこで表4問題に直面したわけです。市販本でないからバーコードはもちろんのことなく、だからといって、のっぺらぼうでは。後ろ姿もきれいにしたいし……。

装幀案はあるんだから、あとは手を動かすだけ……なのになあ。
仕事じゃないからといって、こだわっているからといって、自分の手にもってあれこれ悩み、進行とめるなんてヤバイなと思うこの頃。

だって、母の誕生日は、8月なんですもの。

[制作:呑猫]

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