刷り出し

1営業日のロスも厳しい中、刷り出し確認です。刷り出しとは、製本直前の印刷物を一部、二部など抜き出したもの。最終の点検です。あとは断裁して製本という段階なので、発注した用紙にすべて印刷済み。よほどのことがないと修正しませんが「6折のこの色はどうしても駄目」などなどの理由から過去に部分的に、この段階で刷り直しをした経緯があります。
そんなことからか同封された、つきあわせで確認するための白焼き(1色刷りの入稿データの出力確認)に付された印刷所内での連絡メモには、こんな一言が。「品質に厳しいお客さま(筆者注:MAUPのこと)なので……」。……に続く言葉は、こんなことに注意しなさいという印刷所内での徹底事項が書かれ、アンダーラインが入っていたのでした。

私たちがしっかり確認していますという姿勢は伝わっているのはよいこと。同時に、人に厳しいだけではなく、自身にも厳しい会社であると思われたいもの。一度決めた進行は守り、外見(装幀やデザインや組版)だけでなく、中身(内容の充実と誤字のないこと)もしっかりしているタイトルをつくり続けなければならないと思った1日でした。

来週の金曜日は6タイトル、完成です。

[制作:呑猫]

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