図書新聞3212号に『眼と精神を読む』書評

新見隆先生『キュレーターの極上芸術案内』が本日
納品されました。これから取次に申込みをしまして
読者の皆様に本屋さんでご覧いただけるのは
7月4日の予定です。
悪い癖だとは思いつつ、本を手に取ると
くるりとカバーを剥がして改めて本体を眺めてしまう。
「普通、そんなことはしない」と笑われるが、
この癖はどうにも直らない。
(ボケて字が読めなくなっても、やってしまいそう)
この本は、脱いでも凄い。

腰巻き(帯)は、ゴールド。
はらりとほどくと、本体もゴールドと墨青の2色刷。
ジャケットをゴールドにしないところがいいでしょ。
(脱いでも2色って、なかなかないもんですよ)
うふふ。。。

下手な写真を撮っていたら『図書新聞3212号』が届き、
本郷均先生(東京電機大学)による書評、
富松保文先生『メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む』が
掲載されていると、ずっちが教えてくれた。
 メルロ=ポンティ晩年の重要な著作
 『眼と精神』の注解付き新訳

という大きな見出しの下には
 図版の工夫により読者もみずからの眼と精神の
 絡み合いを楽しめる

と小見出しがつづく。
おほほほ。
この図版を取りそろえるのは、けっこう大変でしたわ。
(そして、組版もね)
そのあたりを著者が「訳者あとがき」に、
「筆舌尽くしがたい苦労」を編集者にかけた、
と書かれたので、原稿の段階で(謙遜して)
「そこまで苦労してないから、これは削りましょう」
とハムコ(担当編集者)が言ったら、
「筆舌尽くしがたい苦労をしたのは、俺だ!」
思わず爆笑。
なかなかレイアウトがきちっと決まらないのを
富松先生は苦々しく思っておられ・・・
でも「楽しめる」本になって良かったよかった。
[呑気な編集:ハムコ]

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