秋の名残

著者の先生から遅れに遅れたややこしい原稿が届き、ここんとこ悪戦苦闘してます。
煮詰まる、というのはある程度、最終的な形が見えたときに使える幸せな言葉なんだとしみじみ思うわけです。

煮詰まる以前の、頭が煮え上がったままの状態で帰途につくわけですが、よくしたもので、秋の終わりの夜風が沸騰した頭を冷やしてくれます。
空には、これもやはり冬に向かって白銀に輝き始めた月がかかっていて、冷たい光が頭を冷やしてくれる。
玄関のドアをあければ美形のとぼけた猫が待っていて、あとはひたすら猫まみれです。

この秋は沸騰しっぱなしだったような…。たぶん冬も沸騰しっぱなしに間違いないです。

秋の名残です。
10月初め頃の酔芙蓉です。秋晴れの空に、花束みたいに咲いて風に揺れてました。

これは10日ほど前に見つけた蜘蛛の巣です。
電線と酔芙蓉の一番高いところに伸びた枝と隣の2階のベランダをうまく利用して巣を広げてて、写真じゃわかんないですが、光の具合で糸がきらきら光って見えます。蜘蛛の左下に見えるのは、運悪く引っかかってしまった獲物ですね。たぶん。

頭の煮えと、蜘蛛の贄、誰かうまい駄洒落を考えてほしい

編集:t:eeh

コメント