月曜日、日本の美術館はたいていお休みですが、
昨日ハムコは東京都写真美術館のバックヤードで
色校正の仕事をしていました。
3月7日からはじまる山崎博先生の「計画と偶然」
カタログの初校色校。
現物(作品)との引き合わせ作業です。
おふたりの学芸員が、シリーズごとに収めた箱を
うやうやしく開けては、1点ずつ丁寧に見せてくれます。
図書印刷の担当おふたりがそれをのぞき込み、
校正紙に赤を入れていくこと約170点!
現物を見ながら、プロである印刷屋さんがどのように
赤字を入れるのか、これはものすごく勉強になります。
「ダイトラは褪色が少ないなぁ」と学芸員さんが呟けば
「ダイトラってなんですか?」とすかさず聞いたり、
額縁の下にあてる専用のクッションを「やわら」と呼ぶ
ことを初めて知ったり、未知満載のバックヤード。
三方を額縁の棚に囲まれた作業場は、収蔵庫の手前。
奥にある扉は、まるで銀行の金庫みたい。
その金庫の扉をあけると木製の引き戸があり、
そのまた奥には肉屋の冷蔵庫みたいな扉が!
めったに見られない光景にわくわくキョロキョロ。
10時半に始めた作業は、午後6時半に完了。
「8時までかかるかと思ったわぁ」とハムコが言うと
図書印刷の担当者さんは
「僕は10時までかかると思ってました」とニッコリ。
こういう人に、紙媒体は支えられているのだ!
そして今朝、ちょっと足がだるいなぁ・・・出社。
机の上に「図書新聞」3289号がのっている。
桂川潤さんによる『かたち・色・レイアウト』の
書評が掲載されているではないか!
春とおからじ。
[編集:ハムコ]
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