昨日のブログで心優しいとハムコに書かれましたのはワタクシ営業zucchiでございます。
本当に優しかったら、ブログを忘れているのを見ても、
疲れて居眠りしている子どもを眺めるごとく
ソッとしておいてあげるようなものを真相はいかがでしょうか。
さて、私はヨワイ四十ウン才。
生まれてこの方、視力は良い方で、眼鏡と無縁の人生だったのですが、
最近、文字の読み間違いが多いなあ、趣味のはずの読書が遠のいているのは、
実は眼のせいだったかもと、とうとう老眼鏡を購入しました。
装着してみるとなんとも世の中の文字がスッキリしていること。
(ああ、これで言い訳ができないわ)
眼鏡に“かけて”のお話ですが、
調子が良くなってきたので、大学出版部協会のお仲間さん
名古屋外国語大学出版会さんが4月に刊行した
『世界文学の小宇宙1 欧米・ロシア編 悪魔にもらった眼鏡』
を読み始めました。
このタイトルと内容は、ロシア・欧米(ラテン)幻想文学ファンの
琴線に触れるのではないでしょうか。
しかも亀山郁夫先生、野谷文昭先生はじめ名だたる翻訳家の方と
これまで亀山先生のドストエフスキーなどの古典新訳を編まれた
超ベテラン・名物編集者でいらっしゃるK端さんのコラボレーション。
贅沢な短編アンソロジーです。
自宅の本棚にあるお気に入りの本の間にしまってみました。
うちの本棚「悪魔」というタイトルの本、多くないですかね。
光○社時代にK端さんがご担当された本と一緒に置けて、感慨深く眺めております。
ここに掲載するのもなんですが、K端さんからいただいた目次を紹介いたします。
「悪魔」とついた短編が2つもあるぅ。。。ううう。
【悪魔にもらった眼鏡】目 次
はじめに 亀山郁夫
「緑の瞳」
グスタボ・アドルフォ・ベッケル【スペイン】野谷文昭・訳
「デジーレの赤ちゃん 一時間のできごと」
ケイト・ショパン【アメリカ】梅垣昌子・訳
「ヴェラ」
ヴィリエ・ド・リラダン【フランス】大岩昌子・訳
「ニジニ・ノヴゴロドの丘」
ボリス・ピリニャーク【ロシア】諫早勇一・訳
「悪魔の眼鏡」初訳
ウィルキー・コリンズ【イギリス】甲斐清高・訳
「秘密」
ライナー・マリア・リルケ【ドイツ】白井史人・訳
「星」
アルフォンス・ドーデ【フランス】林 良児・訳
「赤毛の娘の言い分」
ポーリン・ジョンソン【アメリカ】室 淳子・訳
「わたしは悪魔だ」
チェーザレ・ザヴァッティーニ【イタリア】石田聖子・訳
「イルのヴィーナス」
プロスペル・メリメ【フランス】伊藤達也・訳
「ことの顛末」初訳
ヘンリー・ジェイムズ【アメリカ・イギリス】ハンフリー恵子・訳
「大学生」
アントン・チェーホフ【ロシア】亀山郁夫・訳
おわりに・作品解説 野谷文昭
以上です。
まだ読み始めたばかりですが、幻想文学の醍醐味を味わっています。
とっても読みやすいですし、本の造形もとても良いです。
なんとたちまち二刷だそうです。わかります。
ご興味もたれた方はぜひ!
お近くの書店さんで探すか、ネット書店さんで検索してみてください。
[営業zucchi]
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