今日はもうひとつ、MAUP刊行『わからない彫刻 つくる編』の編著者である山本一弥先生の展覧会をご紹介。
「幻覚と窓 山本一弥展」
会期:2023年11月4日(土)- 11月19日(日)
時間:13:00-20:00
会場:L gallery
愛知県名古屋市名東区本郷1-43 LiF F-1
作家在廊予定日:4日(土)、5日(日)
トークイベント:
2023年11月4日(土) 18:30〜
千葉真智子(豊田市美術館学芸員)✕ 山本一弥(彫刻家)
定員20名様 要予約
予約お問合せ 052-774-5599 (13:00-20:00)
「布の襞や皺、身体の一部が何かに見える、その錯覚に導かれ作品をつくりはじめる。シンメトリーに拘らなくなったのも、四角い作品が増えたのも、完結しなくてもよい、風景の一部を切り取るがごとく、つくるようになったからかもしれないと山本は語る。
以前より色合いは透明感が際立つ。向こうが透けて見えるほどのそれは、重さを感じさせず、ぼうっと在る。在る? これまでも充分に曖昧で不確かだったのに、そこに在るはずなのに、不在そのものの象徴のように現実感を欠き、そこに『在るようにみえる』。触れると消えてしまうのではないか。より掴みどころがなく、より軽やかで儚く存在自体を不明瞭にさせて。
知らないのに知っている、いや知っているのに上手く記憶から掬い出せないのか。しかし、それは不快ではない。感覚に意識を委ねていられるのは、そう、どこもかしこも、なにもかも曖昧なままでしかいられないとわかっているから。名前を持たぬナニモノカを瞳に写す。己の存在の不確かささえ覚えながら。」ギャラリーwebサイトより
ギャラリーwebサイト → こちら
是非、お出かけください。
(編集:凹山人)
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