普段、通勤には西武国分寺線とJR中央線を使用しているのですが、特に中央線では何らかの原因で電車が遅れることがよくあります。今朝も信号トラブルがあったようで遅れが出ており、たまたま私が乗り込んだ電車を最後に運行をストップして点検を行なうとアナウンスがなされました。当然、車内は大変な混雑。途中の停車駅では、超満員の車内を見て、この後しばらく電車が来ないとわかっていても乗車をあきらめる人が多数いました。ふと思ったのは、地震前だったらみんな何が何でも乗ろうとしたんでない? ということ。力任せにめり込むように乗り込もうとする人は、少なくとも私から見える範囲では見かけませんでした。車内でも、とてもひどい状況なのに、そういう時によくある皆のイライラしたり、慌てたりする気配や何かが、不思議なことに今朝は全く感じられないのです。日常のトラブルに対して、こんなことはたいしたことじゃあないよ、といった受け取り方をする人が増えたということなのでしょうか? それが無感覚、麻痺といった類のものなのか、あるいは達観なのか、よくわかりませんが、確実に以前とは違う印象を受けました。もちろん、周りだけではなく私自身が変わったからそう感じたのかもしれません。ま、全くの勘違いかもしれませんけどね。
いずれにせよ、3月11日を境に、多くの人に様々な変化が確実にあったはずです。被災された方々が体験した変化は想像を超えるものであり言葉もありませんが、運良く命にかかわるような目に遭わなかった我々に起こる変化が、物事をよい方向に向かわせる力となるそんな変化であればいいなと思います。
(編集:凹山人)
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