猫の工夫

猫はドジです。おっちょこちょいです。そしてそれを悟られると我慢ならない様子です。と言ったって、丸わかりなんですけどね。

階段踏み外した猫を見て「ぷっ」とか笑うと、とても不本意な様子です。しょうがないので、猫から見えない場所まで移動して声をこらえて笑いますが、思わず猫の目の前で笑ってしまう時もある。

たとえば、机の上を気持ちよさそうに滑走し(猫は滑るの大好きです)、そのまんまソファに頭から突っ込み、柔らかいといっても大したスピードでしたから、頭クラクラさせながら立ち上がる姿を見たときはさすがに堪えきれず、呵々大笑。

そんなとき猫はどうするかというと、とりあえず、どんな時でも身繕いする。一所懸命無心に我が身を舐める。

へいきです、なんてことないです、いたくないです、おちつけ、おちつけ、それにしてもあんなにわらうことないじゃないですか。しつれいです。

とは言ってないと思うのですが、そんな風に見えるというのが猫にいかれちゃった阿呆の証明です。で、舐めながら、勢い余って「ころん」とひっくり返ったりするから尚おかしい。

人にとって、猫の身繕いに匹敵するモノは何なんですかね。

編集:t:eeh

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