出不精なのでほとんど武蔵野の片隅に生息する毎日ですが、今日は打ち合わせで銀座へ行ってきました。この時期は日比谷公園で紫陽花を見て、松本楼のテラスで一休みというのがなかなかいいのですが、今日歩いたのは銀座4丁目から8丁目にかけての銀座通り。
地方都市じゃなくて、すごい田舎から東京に出てたときの職場が銀座8丁目の、古くは木挽町とい呼ばれた場所にあり、仕事帰りに画廊巡りするのがやたら楽しみでした。
泰明小学校の向かいにはギャラリー月光荘があり、内装のゴージャスさもさることながら掛かっている絵も凄かった。藤田嗣司の原画を初めて見たのも月光荘でした。背もたれが頭の上まである一人掛けのソファに沈み込み牛乳パックを飲みながら見とれていた、うん十年前のうさんくさい「女の子」は私です。当時の月光荘のみなさん、ごめんなさい。
日動画廊では鴨居玲の黒々とした絵に出会い、忘れられない画家になりました。怖かったです
当時はたくさんの画廊があちこちにあり、ブラジリエとか
マンギャンとか、画廊で初めて知った画家もいましたし、小さな画廊にあったブラマンクの花の油彩は、あれは本物だったんだろうかと今でも気になっている。
絵の具てんこ盛り。ど迫力のゴージャスな植物画でした。
これは可憐なノイバラ。ノイバラの花びらはハート形です。花びらが散ると、石畳に白いちいさなハートが点々と落ち、風情があります。しかも匂いがとてもいい。
オチが付かなくなりました。
編集:t:eeh
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