まっくろくろすけ

新刊予定、現在最終校正中の某書籍の掲載写真図版で残念ながら「まっくろくろすけ」(出典:『となりのトトロ』)を理由に没になった資料です。たしかに、一色の印刷だと、真っ黒な板なんですよね…。でも、まっくろくろすけだから、よくみるとみえるんです。墨のおかげで虫食いを逃れて現代まで伝わるわけですから。

写真は、その、明治1桁に活用された師範学校教科書、万国史略の版木です。大きさの比較のためにカエルがいます(って比較になっていない)。刊行される本では、当時の刷られた『万国史略』と、版木から新たに刷り直された該当ページが掲載されます。

 

[ケロT取締役]

コメント

  1. t:eeh より:

    はい。比較になってません。版木が床に置かれているならば、フローリングの板一枚の幅と比較して、文庫本サイズですか? 大間違い? 虫食いなしに版木が残っているのも凄いですが、個人蔵ですか? 凄いです。

  2. ケロT取締役 より:

     解像度が低くて尺貫法の定規が判読不能でした。カエルさんはアマガエル原寸大よりちょっと大きめ。袖珍じゃなくて普通の半紙サイズ。家鴨文庫所蔵史料でした。

  3. t:eeh より:

    アマガエルの原寸大がよくわからない…。とほほですが、半紙サイズでわかりました。納得です。