三嶋典東の出会いと別れ

みすず書房発行の『みすず』三月号に、佐々木幹郎さんが
「三嶋典東との出会いと別れ」という文章を書いておられる。
精興社という印刷屋さんの営業の方が教えてくださった。
吉祥寺のブックファーストには在庫がなく
週末に丸善の本店で手に入れた。
東京駅から中央線に乗り、さっそく開いて読みはじめ、
四ツ谷あたりで涙がとまらなくなった。

三嶋先生の学生時代は学園紛争の真っ最中。当時のことを御本人は
「俺はノーヘルの三嶋と呼ばれていたんだよ」と恥ずかしそうに、
ちょっと(かなり)恥ずかしそうに、話しておられた。

京都大学のバリケードで、三嶋典東が壁面に線画を描かなければ、
彼はLine Manとして生きなかったかもしれない。
彼はLine Manとして死ななかったかもしれない。

No Life
No Line

「ライヴ感が命」って、そういうことだったんだ。

[編集:ハムコ]

コメント

  1. 竹中英俊 より:

    佐々木のエッセイを読み、お知らせしようと思っていたのですが、雑事に追われて、お伝えできませんでした。

  2. maup より:

    いつもお気遣いをありがとうございます。
    明日、12日に典東先生の『線の稽古 線の仕事』が納品の予定です。