きれいな設計図

あちこちで書籍製作機がうなりを上げてフル回転してる感じです。
それぞれの編集者が抱える来年の教科書が同時並行で組み上がっていく様子は、なんつーか、パワフルでアクティブです。

各ページのデザインが続々と上がってくるこの時期は、本作りが一番楽しい時期です。ワクワクします。ドキドキもするけど(いろんな意味で)。

大雑把に言うと、テキストと図版、この2つの要素を平面の紙の上に配置し、それを100ページ以上、ときには300ページも400ページも編み上げて一冊の本ができるわけですが、
そのときデザイナーは立体的な設計図を描いているに違いない、と思う。
その立体的な設計図はきれいなんだろうな、と図形問題がとっても苦手なt:eehはうっとりするわけです。

たとえば。
本文とキャプションと脚注。写真を示す番号、脚註を示す番号、さらに本文中に出てくる人名と書名と参考文献と索引と。あれやこれやの錯綜した情報群。
「この性格の違う文字情報をわかりやすくすっきりと提示したいんですけど…」と悩んでいるときにデザイナーが提案してくれるプランがとても新鮮で、目から鱗だったりする。
同じ情報を、違う公式とか定理で組んでいくと(よくわかんないけど)、こんなふうになるのか、という驚きと喜びといいますか。

そんなふうに組まれた素敵な書籍を何冊か、来年の春MAUP がお届けします。
待っててくださいませね。

これも素敵な冬のバラ。今年は冬のバラが元気です。

編集:t:eeh

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