武蔵野美術大学出版局

未分類

いってらっしゃーい

新見隆先生の『キュレーターの極上芸術案内』は7月上旬刊行予定。順調な進行で、三校を前に、今日は2時間かけて最後の打ち合わせ。この赤字を反映させた四校が印刷所に入稿されて、世に出ます。疑問点はこの時点で最終確認せねば、編集者としては緊張しつつ、なんどもおなじような質問に恐縮しつつ、もはや「偏執者」の領域。ようやく終わって、研究室をしつれいするとき、新見先生が大きな声で「いってらっしゃーい!」と手を左右に大きく振るのをみて、文字通りコケた。編集者としては、これからが勝負である。著者は晴れやかな顔で、ゲラにお別れを告げている。この潔さを讃えるべきか否か、悩むところである。ハムコ
ひとりごと

どう見えますか?

一説によると、『モナ・リザ』の微笑みは、自分が充実してたり、いいことがあったりすると、本当に微笑まれているように見え、なんか疾しかったり、うしろめたかったりすると、責められているように見えるのだとか…。(ほんとかな…)…不思議ですね。心が、投影されてるみたいで。でもそう言われれば…な気もします。気がしてきました。いまだに、謎とか暗号とか秘密とか、いろいろ関心を集め続ける『モナ・リザ』。光があれば影もできますから、そんな謎もまた魅力的。今日、その微笑みはどんなふうに見えますか?私には、…う〜ん微笑まれているでも責められているでもなく…「相変わらず単純だわね……ㅋㅋㅋㅋ」って笑われてる感じします(...
刊行・販売案内

日本古典芸能史

天王寺の妖霊星を見ばや(てんのうじのようれいぼしをみばや)。太平記第5巻4「相模入道田楽を好む事」にこういう文が出てきます。頃は鎌倉幕府末期、南北朝前夜。田楽と闘犬に耽った北条高時(相模入道)が京都と南都(奈良・興福寺)の田楽者を招いて連日宴席を催したときのこと。鳶のような顔をしたもの、羽のあるものなど異形のものたちが「妖霊星を見ばや」と言った。それを女官が聞いた。おそろしや。というくだりなのですが、この妖霊星について、「玄玖本では〈や よろぼし〉と記述されている」という注があり、「天王寺のよろぼし」なら、能の、四天王寺を舞台にした弱法師(よろぼうし)のことではないかと考えた次第です。弱法師は...
日常の業務

順調!「通信教育課程卒業制作作品集」制作

「制作作品集」制作……なんとも二重表現のようですが、MAUPでは現在平成26年度に通信教育課程を卒業した皆さんの卒業制作を1冊にまとめる仕事をしています。まだコートを着込む卒業制作展の直前に撮影を始め、編集作業を進め、今日は複数の案があった表紙も決まりました。ここまで予定通りの進行です。6月に色校正をして7月上旬に通信事務部に納入し、その後、卒業された皆さんへ届けられることになっています。掲載されている卒業生の皆さん、しばしお待ちくださいませ。そして、この季節もうひとつの「制作作品集」制作もしております。大学院修士課程の「修了制作作品集」です。こちらは、私が進行の流れを止めている、いけない状況...
イベントのお知らせ

しおりデザイン大募集! 2015

*武蔵野美術大学在学生・卒業生向けのご案内です。立川駅中のルミネ8Fにあるオリオン書房のブックフェア会場にて昨年2014年に開催し、大好評いただいた「しおりデザインコンペ」を今年も開催します。今回のデザインテーマは2つ。1つ目のテーマは、[オリオン書房キャラクターしおり]。オリオン書房の“キャラクター”(非公式)をあなたが自由に創り上げ、その“キャラクター”をしおりにデザインしてください!2つ目のテーマは、[自由]!みんなが手に取りたくなるような、素敵なしおりをデザインしてください。上記、両方のテーマをみたしたデザイン、2点で1組の応募となります。フェア期間中、来店された方にテーマ別に、このし...
日常の業務

言いたい言葉

これから校友のみなさまにお送りするチラシが納品されました。夏が始まる…感じします。今回久しぶりに、ミニクロッキー帳の新色展開もございますので、お楽しみにしていてください。売り切れ御免の限定品です。…売り切れ御免いい言葉です。[総務:ピロイ]
ひとりごと

ムサビのオープンキャンパス2015

5月も半ばを過ぎました。ムサビでは、学生諸君も連休気分から覚めて、それぞれの制作や研究に勤しんでいることでしょう。一年の中でも最も落ちついている時期のひとつでしょうか。季候もいいですしね。そんな中、大学としては、来月半ばのオープンキャンパスに向けての準備が本格化する頃です。今年度も、6月、8月の2回、ともに小平・鷹の台キャンパスにて開催されます。●ムサビオープンキャンパス6月13日(土)10:00-18:00 /6月14日(日)10:00-16:30●真夏のオープンキャンパス8月15日(土)9:30-16:00 /8月16日(日)9:30-16:00まだまだ情報は少ないですが、サイトも立ち上が...
刊行・販売案内

美術館の学芸員になりたい方の必読書

GW明け5月も折り返し地点。最近は暑い日が続きますが、ときおり吹く風は涼しく季節の変わり目であることを実感しています。さて、4月に刊行した『ミュゼオロジーへの招待』は、4月に生まれたばかりの大分県立美術館の初代館長の新見隆先生と金子伸二先生と杉浦幸子先生が執筆されています。大分県立美術館の立ち上げ話をはじめ、ミュージアムに関連する法律、制度や歴史などの基本も押さえながら、ミュゼオロジーの根源的な理念に迫っています。学芸員になりたい方のために書かれているのはもちろんですが、美術にまつわるエピソードなども豊富で、目的以外にもなるほど!と日々の生活に輝きを与えてくれるような、インスピレーションが湧い...
いぬ・ねこ・かえる

きょうも会った、あしたも会いたい

所属はちがうものの、大学出版部協会の気の合う編集者でビールを飲んでいて、いつものメンバーがひとりたまたまいなかった。「Pさんがいないねぇ」と話していたら、偶然にもそのPさんから電話があった。「いま下北沢なんだって。これからここに来るって」「ここ」は御茶ノ水である。特に用事はないはずだが、ひさしぶりにメンバーの顔が見たいのかな。「俺さぁ、昨日もPさんと会ったんだよ」とMさん。「じゃあ、今日も会いたいんだね」「あれ、先週末も会ってたでしょ」「その前の週も、一緒に遠足してたんじゃない?」「わぁ、まるで恋人!」その二人の年齢は足せば100をとっくに超す、おじさまコンビである。音楽と、本の話は無限大とい...
耳寄りなお話

ダイヤモンド富士

年に1回(…か2回)、ムサビの新宿サテライトに、在庫チェックと、売上をいただきにおじゃまするのですが、(そうなんです。ムサビの新宿サテライトでも、MAUグッズの販売をしておりますので、お近くの方はぜひ!販売はグッズのみです)で、今年も2月2日に伺ったんですね。(ちょっと時間経ってるお話ですが…)その日ちょうど、新宿サテライトから「ダイヤモンド富士」が見られる日だったのです!!!「ダイヤモンド富士」が見られるのは、年に2回。新宿辺りでは、2月と11月の、それぞれたった一日だけだそうです。…その日、私が新宿サテライトに着いたのは日が沈んだ後で、生では見れなかったのですが、新宿サテライトスタッフのI...