武蔵野美術大学出版局

いぬ・ねこ・かえる

ハチ公から反省まで

「ハチ没後〈ハチ十年〉に捧げる」という帯を見て東大出版会がこんな本を出すのか?!と驚いたのだが、昨年3月のシンポジウム「東大ハチ公物語」をもとに、同タイトルでつくられた本だという。『ドボク・サミット』というオタク・シンポジウム本を担当したハムコとしては、興味津々・即刻購入。今年の3月には「ハチ公と上野英三郎博士」像建立がニュースで話題になった。でも、ニュースでこの像を見たとき、正直に言うと「飼い主を見て嬉しくなって飛びかかる犬というのは、赤ちゃん犬か、バカ犬か、どちらかに違いない・・・」と呆れたのだ。あまりに無邪気すぎる造形。しかし、編者である一ノ瀬正樹先生によると、この像は、夢の中で再会を喜...
日常の業務

教員プロフィール集web

4月1日はエイプリルフールと決まっていますが、maupが4月1日に決まってやる仕事というのが、教員プロフィール集webの更新です。年度はじめの日に、新任・退任・昇任・主任教授の変更を、地味に地道に更新しています。今年は、この仕事を担ってから初めて新任の先生がいらっしゃらなかったのですが、新たな著書や論文を加える修正作業も行いました。ほんの一部ですが、ご紹介すると身体運動文化研究室の北徹朗先生、教養文化・学芸員課程研究室の宮原ひろ子先生は、書影などを追加。ぐっと印象が変わりました。ムサビの専任の先生をみわたせるサイトになっているので、どうぞ閲覧、ご活用くださいませ。[制作:呑猫]
ひとりごと

さくら

さくら きれい…桜の話題続いてすみません…でも、今!な感じで全力で書きます。なんでしょう…桜が満開な中を、ただ歩いてるだけで、すごく歓迎されてる…お祝いされてる感じ…しませんか?f^_^;)‘はじまり’を、教えてくれるような、後押ししてくれるような、そんなお花ですよね。なんか、しあわせ。美しいものは、存在してるだけで、ただそれだけで感謝…という考え方。同感。美しいものを見たいのは、人の本能。美しいもの。美しい心。美しいヒト。たくさん、感謝。さくらの花言葉「心の美しさ」「精神の美」いま、満開の桜に聞いてみたい。どれほどあなたは何かを悟ってきたのか。どれほどあなたは全力で愛し、愛されてきたのか。聞...
いぬ・ねこ・かえる

春が来た

大学の桜も3月末には咲き始めます。すでに学内ではカエルの目撃報告も多く本格的な産卵シーズンです。写真は3月28日現在の国立市大学通りの桜です。春と言えば、もちろん大学にとっては新入生を迎える時期。4月6日の入学式は空デの堀尾先生ほかの舞台美術ですから新入生や保護者の皆さんにも楽しんでいただけるでしょう。出版局では通信教育課程の新学期のための教科書を出版しました。こちらは、通学課程や他大学の新学期のテキストになるものもあります。このほか、通学と通信の学生に4月に配られる手帳も弊社謹製です。あと、目立たないのですが、通学課程の保証人(保護者、学費負担者など)に送られる『武蔵野美術大学のあゆみ』も弊...
ひとりごと

サクラサク

週末を挟んでお休みをいただき数日間東京を離れている間に、東京地方はすっかり桜の季節。吉祥寺駅からMAUPへの通勤路で見かける桜の木も、見事な花を咲かせていました。個体差があり、まだまだ咲き始めの木もありますが、今日の陽気でどんどん開花するでしょう。あいにく週末に掛けて天気は下り坂の様子。今日が一番の花見チャンスのようです。今日は、南風が相当強いですけどね。そんな中、明日からの新年度を前に、MAUPの新しい図書目録が完成しました。表紙には、油絵学科の小林孝亘先生の作品を使わせていただきました。これまでにない、緑が印象的な仕上がり。新鮮です。この春刊行の新刊本はもちろん、既刊本も全て掲載されていま...
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4月の新刊『表現者のための憲法入門』のひきつけられる写真の秘密

志田陽子著『表現者のための憲法入門』の表紙写真は、「民族問題」「難民問題」「日本の現在」に関心を持って作品を撮られ続けているフォトジャーナリスト、ビデオジャーナリストの豊田直巳さんの御作品です。「生活に困窮する人びとが暮らすサダム・シティー(現サドル・シティー)。その日その日を懸命に生きる庶民が暮らしていた」と、説明があるのですが、まず、この女の子の瞳の透明さ、綺麗さに心を打たれます。真実を知りたい、そんな眼です。本文にも豊田直巳さんの御写真10作品を掲載しています。・イラクで空爆を受けた老婆の姿、・パレスチナの難民キャンプの少女、・インドで石炭運びの労働をさせられるこどもなど、沢山の涙が隠れ...
いぬ・ねこ・かえる

真昼の月

今日、本校のある鷹の台で打ち合わせがあり、中央線で吉祥寺から国分寺へ、国分寺からバスに乗って鷹の台キャンパスへ。中央線からは、冠雪をいただいたままの富士山が、春には珍しくくっきりと見えました。ところで雲がない。これはいわゆる特異日ではないか?雲ひとつない空。春らしい淡い水色の空に真昼の月が浮かんでました。鷹の台キャンパスで見た、明日にもほころびそうな蕾を付けた桜の木の上に、かすかに、かすかに六日目の月。(正確には月齢6.71だそうです。でも六日目の月って言いたい)雲ひとつない青空に真昼の月が一つ。孤独だなって思ったんです。でも、太陽の光が強くて見えないだけで、夜と同じように、月のまわりに星々は...
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メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む

4月10日発売予定の、富松保文先生訳・注『メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む』の見本が届きました。わぁぉ、なんてかわゆい仕上がりでしょう!下手な写真で恐縮です。何もないところから像がとつぜん現れるような木炭デッサンの一部のような水墨画の一部のような影のような光のような水面のような幽霊のようなこの魅力的な装幀は、寺井恵司さんによるものです。通信教育課程の教科書は初学者向けの本が多く、読者は、ひとりで自分の手足をつかってハシゴで上へ上へと登ってゆく、そんなイメージがあります。それゆえ、丈夫な、しっかりとしたハシゴをつくらねばなりません。いくつもの通り道があるものの、まずは1つのルートを体に覚えさせ...
ひとりごと

春? 春!

東京地方、昨日今日と、日射しはあたたかいものの吹く風はとても冷たく、春なのか何なのか、とにかくはっきりして欲しい気候です。ただ、そんな中でも、植物の変化は明らかですし、先日取り上げたカエルのようにあまり気付かないものも含めて、自然界は確実に次の季節にむけて動いています。昨日は、吉祥寺校舎の上空でツバメが舞っているのを目にしました。ツバメというと初夏のイメージが強いのですが、もう飛来しているのですね。こんなサイトもありました。来てます、来てます。昨年ご紹介した夜間暖房、照明、監視カメラ付きの高級住宅にも、今年も無事にやって来てくれるでしょうか。要注目です。とにかく、一日も早くすっきりと春!になっ...
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【これから出る本】メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む【4月10日発売!】

モーリス・メルロ=ポンティ著富松保文訳・注「メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む」が4月10日に書店発売となります。『眼と精神』といえば、1966年にみすず書房さんが滝浦静雄先生・木田元先生の訳で刊行されています。今回刊行する美大版(!)「『眼と精神』を読む」は、みすず書房さんのご理解とご協力を頂戴し刊行することができました。さすが懐がおひろいです!ありがとうございました。みすず書房さん版は『眼と精神』を含む、メルロ=ポンティの原稿数編を編まれていますが、美大版は『眼と精神』の原稿のみに焦点をしぼり、前書きではメルロ=ポンティの歴史、思想や時代背景を詳しく解説。本文では、富松先生いわくクドイほど...