武蔵野美術大学出版局

ひとりごと

和歌山県立近代美術館「保田龍門・保田春彦展」

保田春彦先生からとつぜん電話がかかってきた。「あなたも来てください」これは、もう、絶対命令である。某日、万障繰り合わせ、国分寺から2時間くらいかけて行く。5月26日から、和歌山県立近代美術館ではじまる「保田龍門・保田春彦展」のために、和歌山近美から学芸員の方が来られるので、その方をハムコに紹介したいという意図が保田先生にはある(らしい)学芸員の方は、保田先生と細かな打合せをされる。電話やメールでもすみそうなことではあるが、話の合間に、制作のこぼれ話がでたりするので、なるほど、遠路からたずねて来られるわけだ。とにかく春彦先生がお元気で、万事順調満悦至極。帰り道のタクシーで、学芸員の方に「書簡集を...
いぬ・ねこ・かえる

キラキラの宝庫

タイトルからもうゆるくてすみません…先日、姉一家が遊びに来まして…9才と7才の姪っ子が、寝る時、お互いの頭をくっつけて寝ようとしてるので、「なんで?」っと聞くと、「おんなじ夢みるの!」「夢の中でも会うの!」……2きゅん♡、いただきました。このエピソード、かわいすぎて、一人で持ってるにはもったいなくて書いてしまいました。子どもの感性って、創り出そうとするものでも、探し出そうとするものでもなく、なんていうか…自然発生的な、オトナが創り出せない発想との、奇跡的な遭遇だと思っていて…ミュージアムにも図書館にも本屋さんにも話題のスポットにもない、ある種未知なる新感覚なもの。何を感じてどうコトバに変換する...
耳寄りなお話

国立駅nonowaのPAPER WALLの開店

2015年4月18日(土)、JR国立駅の「nonowa国立」がオープンして大いに賑わっていました。 国立は、実現しなかったのですが、帝国美術学校の移転場所として考えられたこともあり、武蔵野美術大学とは縁の深い場所です。今も弊社取締役のうち3分の2は国立市民です。 この国立nonowaには、立川駅エキナカにもある書店+喫茶であるPAPERWALLが出店しています。さっそく、喫茶でおいしいパンケーキを食べました。そうしたらバッグが特典で。 書店もおしゃれです。このPAPERWALLは、立川のオリオン書房とも関係が深く、毎年のオリオン書房の弊社企画でお世話になった方もこの新店舗でご活躍とのこと。応援...
イベントのお知らせ

ムサビ生、立ち上がる?

前回のブログで卒業制作・修了制作の優秀作品展のことを書きましたが、今年度からこの展覧会に絡めて受験生向けの新たなイベントが行われることを、つい先日知りました。〈ムサビューvol.1:卒業・修了制作優秀作品から見えてくるムサビ〉日程2015年4月29日(水/昭和の日)13:00-17:00 *入退場自由場所鷹の台キャンパス“見て、観て、知って、ムサビ生が案内する1日だけのキャンパス開放DAY!”学生による、大学広報活動?!「ムサビ学生広報局」なんてものができている。そもそもこれは、学生が自発的に行っている活動なのかしらん?受験者数が年々減る危機的状況の中、ついに学生も立ち上がったということ?いず...
いぬ・ねこ・かえる

猫詩集

また猫か、という肩身の狭いお題なのですが。T.S.エリオットの猫詩集という本がありまして、知らなかったのですが、これを舞台化したものがミュージカルの「キャッツ」なんだそうです。t:eehが持っているのは、大和書房から刊行された北村太郎さん翻訳版です。猫には三つの名前がいる、という詩があって、うろ覚えですが(本棚のどこかに埋もれて探し出せない...)、一つはタマとかミケとか誰でも知っている普通のありふれた名前、二つ目は誰も知らない、だけど猫だけは知っているとても哲学的な名前、三つ目は誰も知らない猫も知らない名前で、猫はその名前のことをずーっと考えているんだよというような内容でした。で、当時一緒に...
日常の業務

嗚呼!256頁

ハムコは新刊を256頁におさめるために、いわば超過しないようにいそしんでいますが、私と凹山人は、256頁にたどりつかなくて、涙になってきつつある日々。「大学院修了集」の話です。今年は、MAUPがうけおって過去最高の256頁になることが決定しています。美術専攻の原稿整理が終わって、その分は私が組版をはじめていますが、「去年はデータを渡してから2週間でかえしてもらった」と凹山人にいわれ、だから組版して初校を出校するのは4月20日なのですが……。自分で調整できない、依頼モノを優先していたら厳しい状況。それを告白すると、ひきかえにデザイン専攻の原稿整理を終わらせる予定の凹山人もツマっているとのこと。2...
企画?つぶやき?

新見隆先生『キュレーターの極上芸術案内』

いよいよ4月24日、大分県立美術館がオープンする。「五感のミュージアム 出会いのミュージアム」館長は、ムサビ芸術文化学科教授の新見隆先生。新見先生は、そんな訳で、なにしろめっぽう忙しい。忙しいにもかかわらず『キュレーターの極上芸術案内』なんて本をMAUPから出すのだから、ますます忙しい。「ミュージアムとは、美しいものや驚きを与えてくれるもの、さまざまな〈訳のわからないもの〉に出会って、それを〈面白い〉と思えるようになるような〈人生体験の道場〉なのである。」というミュージアム愛を追究するだけの本ではない。旅するキュレーターが巡りますのは、ニューヨークを振り出しに、尾道、パリ、東京、京都、ウィーン...
MAUPのヒミツ

↑という文字は、この4月にはよく見られるワード。増刷!とか増産!というワードもいいですけど、新刊!とか新商品!…もっと好き。という訳で、久しぶりにMAUグッズの新商品を展開します。夏の校友会チラシでご案内予定です。季節問わず使えるものですが、特に夏に使えるグッズかと…いつもナゾナゾみたいな予告、すみません。でもワクワク感持って待っててほしいので。お楽しみに〜[総務:ピロイ]
ひとりごと

どこへいった?

月曜日の初夏のような陽気は何だったのでしょう。その後は、雨もしくは曇り。晴れても、風が冷たい。今日も冬のような寒さに加え、夕方からは本格的な雨になりました。春はどこへいってしまったのでしょうか?昨日、例の高級住宅にツバメが帰ってきていました。おかえりなさい! 写真でも撮ってこのブログに載せようかと思い、今朝また覗くと、高級住宅は空でした。この天候で、ツバメもどこかへいってしまった?そんな中、ムサビの美術館(鷹の台)では、昨年度の卒業制作・修了制作優秀作品展開催中です。〈平成26年度武蔵野美術大学造形学部卒業制作・大学院修了制作 優秀作品展〉会 期|2015年4月6日(月)ー4月30日(木)休館...
やめよう自慢

浪曲・木馬亭

来年、音楽論の教科書を出します。目次案が手元にあるのですが、これまでにない、独自なアプローチで「音楽と文化」を多面的に捉えようという試みです。その中に「声」というテーマもあり、だからというわけではないのですが、友人と「能の謡いとか人形浄瑠璃の太夫とか、声の力ってすごいよね」という話をしていたところ、「浪曲もおもしろいよ」という話になりました。で、浅草の木馬亭へ行って来ました。雷門から仲見世を抜けて本堂の前で左に折れ、奥山門を出て参道へ。このあたりはかつて花街だったそうですが、しばらく行くと右手に木馬亭があります。この日は席亭の根岸京子さんが「第36回松尾芸能功労賞」を受賞されたお祝いの特別企画...