武蔵野美術大学出版局

刊行・販売案内

三嶋典東『線の稽古 線の仕事』納品!

何度もなんどもゲラを確認した本ができあがってくる。嬉しくて仕方ないはずなのに、怖くてなかなか手に取れない。制作担当の呑猫に先にみてもらう。「ノンブル通ってる?」ページが最初から最後まできちんと入っているか、まずは確認してもらう。「頼む、ちょっと見て」こんどは営業担当のずっちに手にとってもらう。「ねぇ、ねぇ、どう?」すぐうしろの凹山人も巻き込む。この本ができるまでに、典東先生は4冊の試作品をつくってハムコに見せてくれました。3冊目の試作品のさいごのページには、手書きのメモが残っていました。うむ、「ナンダコレハ!」といったふうな論集ができたようだな。ズレてもいる・トンでもいる。しかし、たしかなつな...
日常の業務

春な感じ

会議でした。恒例の会議おやつ。(勝手に恒例化してごめんなさい)たくさん花が咲いたみたいで、春な感じですね。おいしかったです。そして新刊も、今日で全て納品されました!どんっ!新刊や増刷納品の時の紙の匂いが好きです。MAUPの新刊は、だいたい春の納品なので、こちらも春な感じがします。フェアやイベントも控えていますので、気を引き締めていこうと思います!GoGo!!![総務:ピロイ]
ひとりごと

地に向かって咲く花

春の日ざしになり、陽気とともに花粉も飛んできました。周りの花粉症持ちはみな口を揃えて3月5日の夕方から来た!!といいます。t:eehも3月5日の夜から来た。啓蟄に花粉も来るのか、と憤慨したわけなんです。いろんなものが混じってるからねぇと、やたらいろんなマスクを取り寄せている人もいます。同じ頃、椿が咲きました。どういうわけか、大地にまるでお辞儀するかのように咲きました。春が楽しいだけの季節ではなくなったのはいつからだと思ったことがあります。花粉症が最高に苦しい頃に思ったのですが、考えてみれば、3月10日は東京大空襲の日です。かなり前、東京大空襲の火の中を逃げのびたというタクシーの運転手さんに出会...
ひとりごと

三嶋典東の出会いと別れ

みすず書房発行の『みすず』三月号に、佐々木幹郎さんが「三嶋典東との出会いと別れ」という文章を書いておられる。精興社という印刷屋さんの営業の方が教えてくださった。吉祥寺のブックファーストには在庫がなく週末に丸善の本店で手に入れた。東京駅から中央線に乗り、さっそく開いて読みはじめ、四ツ谷あたりで涙がとまらなくなった。三嶋先生の学生時代は学園紛争の真っ最中。当時のことを御本人は「俺はノーヘルの三嶋と呼ばれていたんだよ」と恥ずかしそうに、ちょっと(かなり)恥ずかしそうに、話しておられた。京都大学のバリケードで、三嶋典東が壁面に線画を描かなければ、彼はLineManとして生きなかったかもしれない。彼はL...
日常の業務

ごめんなさい、ね

とくに、2月3月は表記しないけれど関係各位へのメールは「ごめんなさい、ね」と漂わせていた。つもり、です。原稿整理し、組版し、外校正をかけ、完全入稿データは++日には大丈夫と確信→入稿日確定→納品日確定→取次申込日決定→取次納品日確定→発売予定日確定という流れの中、納品日はずれないのに、入稿日がずれたり、責了日(印刷会社さんへ、あと2〜3の直しだから印刷所で責任をもって直してください、あとは印刷してね、という日。ギリギリ進行の時、印刷所から絶対厳守の赤字で進行表に記される日)がずれる、もしくは責了といいながら、とんでもない数量の赤字を返す……。それなのに。新刊「教育通義」は頁数が決まらず、本文用...
イベントのお知らせ

卒業制作展

今日の東京は暖かいですね。ようやく春らしくなってきたかな。今週の土曜日から4日間、武蔵野美術大学通信教育課程の卒業制作展が、鷹の台キャンパスで開催されます。会 期:2013年3月9日(土)~3月12日(火)時 間:10:00~16:00場 所:武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 東京都小平市小川町1-736通学部ほど派手にアナウンスされない(今日現在、大学HPのトップにも情報が全くない……。通信教育課程のページにひっそりと。何故?)せいか、見に行ったことがないだとか、いつの間にか終っていたという声をよく耳にします。もったいないなー。通学部と違って、何年もかけてようやくこのときを迎えた方々も大勢いら...
日常の業務

ひらくの?とじるの?

本日は啓蟄です。啓蟄に因んでのいぬ・ねこ・かえるネタならいくらでもあるのですが、そればかりでは肩身が狭いので、ただいま深く細かな作業に潜行中にて、その話題です。1冊の本の文字遣いをどうするか。たとえば、「大きな、おおきな」「さまざま、様々」「など、等」いちばん困るのが「作る、創る、造る、つくる」。小説もしくはエッセイならば著者のニュアンスで「おおきい」を「巨」と書くのもありですが(ありなんです。かなり年代物の小柳司気太・著『新修漢和大字典』によりますと)、教科書の場合はそういうわけにもいきません。「つくる」の場合。ものによって漢字を使い分けたい、創造性とかオリジナリティのある制作は「創る」、手...
ひとりごと

1個…半

質問です。この箱の個数は、何箱ですか?2箱。正解!当たり前じゃん…って話しですが…。こないだ不意に、凹山人さんに箱の個数を聞かれ、この数を、自信満々に「1個半です」…って答えてました。どう見ても2個のこの画を、‘1個半’て…。なんで今‘1個半’て言ったんだろ…。‘1個半’てナニ…⁈って話しです。私以上に凹山人さんは、‘1個半’てなんだよ⁈…ってツッコミたかったでしょうけれど…そんなこんなで、脳内を探ってみました。MAUPで、いちばん最初に作った名入りの箱が、左側の大きい方で、ずっとこの大きさを、4〜5年使っていました。そしてとある日、「これの半分のサイズがあると、いろいろ使えて便利かもね…」と...
いぬ・ねこ・かえる

校正17センチ

3月はいくつか新刊が出まして、乞うご期待です。そのうち、某608頁のテキストの校正です。積み上げて17センチです。A3サイズなのですがわかりにくいので、比較のためカエルが鎮座ましましています。校正って大変なのですよね。著者はもちろん大変でしょうが、編集者や外部校正者といった本作り、文章作りのプロに加えて、内容や表現などを専門家にもチェックしてもらったりもします。この本の場合は博士2名、修士1名、当該分野の免許所持者2名と合計5名もの専門家に、コメントや校正を著者からお願いしました。写真はその方々から戻された校正です。それでも最後まで誤植が出ますから、本当に大変です。608頁は出版局の頁数ランキ...
日常の業務

めくるめく

20歳の時に社会人デビューしたわたし。「若いのに(仕事)頑張るね」といわれたのは昔のはなし。あの当時は、日本中仕事があふれていて、やれどもやれども…。1つの失敗をクヨクヨしている間もなく、次々とどうしようもないほど仕事があったっけ。あの時も、そんな時代が過ぎても、先達にいわれたのは「その仕事のコストと時間配分を考えろ」「校正で原稿整理をするな」「人に仕事を上手に頼めるのも仕事のうち」などなど。どんなに下っ端でも、社内でも依頼・請けおいはあるわけで、(当時若かったわたしに)口をすっぱくして、何人もの人がいってくれていたのだと思います。前置きが長いのですが、ジャーン。昨年末から携わっていた、武蔵野...