関野吉晴=探検家<教育者?
「関野吉晴」といえば、「人類はどこからきのか?」「日本人はどこからきたのか?」を追究してやまない探検家である。その記録は、写真集になり、ドキュメンタリーにもなり、今なら科学博物館の「グレートジャーニー 人類の旅」でその全貌をたどることができる。彼が探検家であり、医者であることはよく知られている。でもね、じつはムサビのセンセイなのである。教養文化研究室に所属する、文化人類学の教授なのである。「なのである」って、エラソー(だって、自慢したいもん)ムサビには、宮本常一先生がいらした。そのせいなのか、よーく見て、よーく歩く、という伝統があるように思う。これは不思議なことだ。美術家でもないセンセイの薫陶...