武蔵野美術大学出版局

いぬ・ねこ・かえる

カラスと一緒に帰るのだ

11月である。今年もあと2ヶ月。何があっても来年は来る。やさしいような、冷酷なような。ややこしい仕事が片づいたので、外階段で一息ついてました。晩秋らしい独特の夕暮れです。空が色ガラスのように透明になって赤から墨色に暮れてゆきます。このグラデーションのなかに千変万化に思える色が潜んでいる、なんて思いながら中天に輝く三日月に気づく。きれいである。「カラスと一緒に帰りましょ」と夕焼け小やけの歌が流れてきます。近くの小学校が流しているのか、武蔵野市役所が流すのか、この界隈はいつも夕暮れになるとこの歌が流れます。一日千秋というのは楽しいことを待つこころですが、この場合は十年一日で変わらんなと思う。子ども...
ひとりごと

育児相談 その2

ネタがないときは、息子頼み。先日、3歳になった我が家の息子。絵を描いたり、ご飯を食べたりするのはすべて、左手。親族一同見渡してもサウスポーはひとりもいないのですが、どうしたことでしょう。で、相談。左利きってどうなんですか?個人的には憧れだったりするんですが、少なくとも日本の社会は右利き前提にでき上がっているようで将来苦労するのかなぁ、などと心配したりします。使い分けられるようにするといいじゃん、という意見もよく聞きますが何がどっちだといいんですかね?やはり文字を書くのは右手がいいのかな?ご自身が左利きの方、左利きのお子さんをお持ちの方、お話をお聞かせいただければ幸いです。(編集:凹山人)
いぬ・ねこ・かえる

カバに逢いにヨコハマへ

『美術手帖』10月号の「ヨコハマトリエンナーレ2011」をななめ読みしていたら、どうしても、デワール&ジャッケルの巨大なカバが見たくなってしまった。そのカバさんは、日本郵船海岸通倉庫にでーんといるらしい。20トンもの陶土でできているらしい。ぺたぺたと手で仕上げたらしい。かなりセクシーらしい。見たい。というわけで、カバに逢いにヨコハマにでかけました。いました、カバさん。しかし・・・・・・かわいいカバさんは、乾燥のために肩のあたりにザックリと亀裂がはしっていました。ショック!カバさんが割れている。まるで地割れみたい。カバさんが地面なのか、地面がカバさんなのか混乱。(ショックと混乱こそ「現代ビジツ」...
イベントのお知らせ

リンク☆

過去の伝票を整理してたんですね。え〜っと、2008年て平成何年だっけ…みたいなこと、ありますよね?で、ちょっと発見したことがあって…え〜っと…2008年て平成何年だっけ…ん?あ…。時間とリンクしてる!…のです。2008年=平成20年西暦の下2桁(08)を時計の午後表示にすると20時になりますよね。'08年=平成20年08時のPM表示=20時'09年=平成21年09時のPM表示=21時すごくないですか?!ちょっと宇宙マジック感じてしまいましたけど……もしかして知ってましたか?またおばか発言してたらすみません…。西暦と和暦をリンクさせなきゃいけない時があったら使ってみてください。ただこれ、2000...
イベントのお知らせ

ムサビ芸祭へ!

10月29(土)、30(日)、31(月)日の週末から月曜日までの3日間、武蔵野美術大学の芸術祭が開催されます。今年2011年のテーマは「START!」なんだかとても意味深であります。芸祭の中心やはり学生!毎年、学生達が作品の展示、演奏会やイベントなどとてもはりきって展示していて、自分としても刺激を受けるいい機会になっています。フリーマーケットも開催されており、陶芸や、作品を印刷したポストカードやTシャツ、エコバック手作りアクセサリーや古着まであります。そして屋台でお腹を満たして…。ムサビ色が濃いこの3日間。maupでも世界堂さんと並んで出店していますので、お越しの際はぜひ立ち寄って下さい!とっ...
耳寄りなお話

「TAKEO PAPER SHOW2011 本」へ

週末「TAKEOPAPERSHOW2011本」のメイン会場へ行ってきました。今年は、ちょっと趣が違って、くくりは「本」。78人が選んだ78冊の本を紹介するという企画です。会場は1カ所でない、という点も面白い試み。書籍は紙でできている、と同時に製本されていること、束があること、その実体を、しみじみと感じました。メイン会場の竹尾見本帖本店では、推薦者自身の大切な1冊を展示しているそうです(クラクラしそうなお目にかかれない本あり!)。またサテライト会場になっている書店のひとつ青山ブックセンター本店では、書店員さんおすすめの書籍が自筆のPOPで紹介されていました。11月4日までとのこと。ぜひ!GO!!...
半径2m以内

大吉なのか、ちび吉なのか

今日、会議があり、いつものようにT取締役よりおやつの差し入れが。そのなかに「ちび千歳飴」がありました。「あ、千歳飴だ。七五三って11月にもあるんだっけ?」「七五三は11月しか、ありません」と窘められつつt:eehが袋を開けます。ハムコが赤い袋を開ける→大吉でした。助っ人のMさんが赤い袋を開ける→大吉でした。こういうのはだいたい大吉だよねと言いながらt:eehが黄色い袋を開ける→中吉でした。....T取締役は赤い袋→超大吉でした。「ちょうだいきち?」「超・大・吉」そして会議後。呑猫がおみくじを引く、じゃなかった、ちび千歳飴を食べる。「ああっ!!」「何々?超大吉?」「ちび吉....」。「はぁ?」場...
ひとりごと

ABOAB

先日、アレルギー検査のためうちのちびっ子は採血され、ついでに血液型も調べてもらうことに。その結果がいよいよでまして、彼はO型でありました。父親がAOのA型、母親がO型だから、AかOのどちらかだったんですがズバリ予想どおりでした。基本的に二者択一にめっぽう弱い自分も、今回は大正解。特に血液型による分類を信じているわけではありませんが、なんとなく●型っぽいなぁてことありますよね。で、あるとするとA型は結構面倒くさい傾向(他人にとって)が強いと我ながら思うので、O型でよかったね、と正直思いました。ちなみに、出版局はA型が多いのですが、あらためてその面子の共通要素を考えてみると……。導きだされるのは、...
刊行・販売案内

高知県立美術館でサイン本販売決定!

高知県立美術館で、『写真家・石元泰博の眼-桂、伊勢』展が10月30日(日)~12月18日(日)より開催されます。展覧会当日より『石元泰博—写真という思考』の著者・森山明子先生と石元泰博さんのサイン本を販売いたします(限定30部のみ!)。更に特典として、上記の本をお買い上げの方に、石元泰博「多重露光」の5枚入りポストカードもプレゼント予定です。また10月30日は、記念講演会&スペシャル・トークショーが開催されるとのこと。記念講演会に磯崎新氏を迎え、石元さん、矢野憲一氏、内藤廣氏、そして司会の森山明子先生のスペシャル・トークショーなど見逃せない一日です。私は、高知は一度も訪れたことがなく、会期中に...
企画?つぶやき?

ファシリテーターと呼ばないで

『美術館のワークショップ 世田谷美術館25年間の軌跡』という本をクリスマス頃に刊行の予定でつくっています。編者は学芸員の髙橋直裕さん。1章ごとに、まずは髙橋さんが企画したワークショップについて書く、つぎにその企画に協力したアーティストや、あるいは当時、小学生としてそのワークショップに参加した人がさらに書いてゆく。こうして1つの章は、ふたりの著者で構成されています。〈Tokyoパノラマウォーク〉というワークショップは、美術館を出て「写真家と街を歩く」という企画です。「写真家の眼」を通してあらためて街をみてみようというのが狙い。飯田鉄さんが上野を案内するにあたって、自らの「写真家の眼」を意識するよ...