カラスと一緒に帰るのだ
11月である。今年もあと2ヶ月。何があっても来年は来る。やさしいような、冷酷なような。ややこしい仕事が片づいたので、外階段で一息ついてました。晩秋らしい独特の夕暮れです。空が色ガラスのように透明になって赤から墨色に暮れてゆきます。このグラデーションのなかに千変万化に思える色が潜んでいる、なんて思いながら中天に輝く三日月に気づく。きれいである。「カラスと一緒に帰りましょ」と夕焼け小やけの歌が流れてきます。近くの小学校が流しているのか、武蔵野市役所が流すのか、この界隈はいつも夕暮れになるとこの歌が流れます。一日千秋というのは楽しいことを待つこころですが、この場合は十年一日で変わらんなと思う。子ども...