
いもじ_漢字で書くと
11月刊行予定の加藤幸治先生『民俗学 ヴァナキュラー編』を鋭意、組版中。編集・ハムコが丁寧に原稿整理したデータを、InDesignに一気に流し込んで、図版を配置し、せっせとルビなど手動で組んでいく。漢字で書くとそうだったのかという一文に触れる。「金属を溶かして鋳物に流し込む鋳物師」。鋳物師に「いもじ」とルビをふる指定をみて、なんと! と驚きの発見。祖母の実家の屋号が「いもじ」。さすがに私の世代になると名字で呼ぶけれど、越後の地元では屋号の方が通りがよく、子供の頃から身近な「いもじ」という言葉と漢字がつながったのだった。その家は板金工場で、前の世代に「鋳物師」がいたのだろう。ちなみにウチの屋号は...