いぬ・ねこ・かえる

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このフェルトのクリスマスツリーは、わが幼稚園時代からのソウルメイト、みかちゃんのお手製。10年くらい前にいただいて、毎年毎年、飾っている。会おうと思えばすぐに会いに行ける距離なのに、みかちゃんとはもう何年も会っていない。昨年の今頃は、考えられないくらいに忙しく、「春になったら会いましょう!」と約束したものの・・・1年延期でも難しい状況になってしまった。2020年は、萎縮した年という印象を否めない。しかし、新春には2冊の「明るい」本が出る。水上泰財先生の『ずっと人間描かれ』このタイトルは富山弁で「これからも人を描き続けて」という願いであり、祈りのような言葉である。その言葉への返事である本書もまた...
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来年こそ神保町ブックフェスを!

右手前の小さな人形は身長4センチ。フランクフルト・ブックフェアに行った友人からのお土産で、それはそれは可愛らしい楕円形の小さな木箱に揺られてハムコ宅にやってきた。左の奥にいる本を読んでいる妖精は、フランクフルト・ブックフェアのマスコット。こちらは営業ズッチのお土産。いずれも数年前のこと。はからずも今年のクリスマスコーナーは、ブックフェアを懐かしむしつらえに。世界中のブックフェアが中止になるような不幸な年は、今年で終わってほしい。40回目を迎えるはずだった伝統ある忘年会の延期はもちろんショックだけれど、10月末の神保町ブックフェスティバルの中止は、もっと大きな痛手であった。毎年、若い読者が熱心に...
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道具と動作つうか所作?

ここんとこ、器と手の形の関係とか、道具と姿勢の関係のを考えてるわけです。たとえば3つの器があります。一つは1㎝強の高台を持つ漆の椀です。この椀を持つ時、私の人差し指は高台に添えられ中指から小指は高台の下で椀を支えます。二つ目は7㎜程度の高台で腰の貼った形の漆の椀です。このとき私の人差し指は椀の腰に添えられ、中指から小指は高台の下でわんを支えると。そして三つ目は陶器の茶碗(茶碗なのに時々丼がわりにしている。無作法である)。丼として使おうとすると重い。やはりこれはお茶を注ぎ両手で捧げ持つものだと思い知るわけです。なんでこんなことを思うのかというと、『日々の器 悠久の漆』の製作中、著者である十時先生...
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漆は素敵 !!『日々の器 悠久の漆』刊行その3

それは15年前のこと。通信教育教科書『木工 樹をデザインする』を制作していた時、テキスト巻末の漆の作品制作のページをまとめつつ、いつか十時啓悦先生の漆の本が作りたいなぁと夢想したのでありました。漆作品の造形の素晴らしさはもちろん、樹木や木の道具への十時先生の考えを一冊にまとめたいなと。それは、自然から生まれたものを自然に還すという循環の中で制作したいという作家としての姿勢に共感したからでもありました。十時先生は木地制作から加飾まで一貫して制作するので、漆ならではの質感や触感の魅力はもちろん、木地の造形の面白さも魅力の一つとなります。本書には花器、茶道具の水差し、大鉢、酒桶、根来塗の盆、丸盆と生...
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内閣官房と文部科学省がムサビ出版局をご視察に

11月6日(金)、文部科学省と内閣官房(教育再生実行会議担当)のみなさまが武蔵野美術大学吉祥寺校にご視察にいらっしゃいました。これは、公益財団法人私立大学通信教育協会をつうじて、コロナウィルスが去った後のメディア授業のあり方などを検討するために、武蔵野美術大学通信教育課程や弊社の視察のご要請に対応したものです。弊社は編集長がご対応いたしました。大学では課程長・副課程長・チームリーダーさんたちが対応して、事務局の現場から学生たちのスクーリングの様子まで実地に視察されました。会議室にずらっと弊社刊行のテキストを並べて、大学通信教育の教科書についてご説明し、さらに弊社のフロアにも足をはこばれました。...
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平穏な日々を求めて

激突どんぐりから1週間、東京はどんどん寒くなり、加速度的にハムコの首は回らなくなっている。著者の先生から「さぞやお怒り?のことと思います。」というメールが届く(昨日の実話)「あたしの沸点は、そんなに低くなーいっ!」さっきは電話に出た途端、「さ、さ、三章を、ごごご五分の四ほど書き上げました!」と絶叫する著者。で、二章はどうなったの?振幅の激しい毎日ながら、コロナ禍にあっても、こうして仕事ができていることに感謝せねば。。。(編集:ハムコ)
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スズメバチに注意!

鷹の台駅から、ムサビまでは玉川上水を15分ほど歩く。天気さえよければ、実に楽しい時間。最近、こんな貼り紙がしてある。そういえば、ニュースでも今年は多いと云ってたっけ。と思った瞬間、頭頂に激痛!?ええっ、どうしよう、こんなところで。まだ学校までは10分以上あるし、救急車を呼ぶとしても、この場所をどうやって説明するんだ!落ち着け、落ち着け、ど、どこにいるんだ、ブーン。音がしないわけはない、どこ、ブーン。どこ?!(パニック)ふと足元を見ると、大きなどんぐり。どんぐりは、ブーンって云わないよね。(編集:ハムコ痛かった)
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癒し🍀

本日MAUP会議。ケロT取締役より。いつもありがとうございます。意外とカエルさんはいない🐸[総務:ピロイ]
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ためし読みはコチラ

弊社のサイトには「ためし読み」の機能を搭載していなかったのですが、この夏から試験的に、いくつかで「ためし読み」ができるようになりました。例えば、三浦均先生の『映像のフュシス』。ほら、黄色い「ためし読みはコチラ」をクリックすると・・・第8章の冒頭を読んでいただけます。「なんで第8章なんだ?」と言われそうです。はい、どこを選ぶかは・・・担当編集者が考えて、著者の先生に「よろしいでしょうか?」とおうかがいを立てます。三浦先生からの返事は凄かったね。「ハムコさんの直感はだいたい正しいので、それで結構ですよ」論理的思考の三浦先生に対して、「それ、ちょっと違うな」「なんか、変だと思う」「パッと見、よくない...
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9・11から19年、あれから何年・・・

「ハムちゃん、大変だ! はやく、テレビを見てごらん」1階にいた父に呼ばれてリビングに慌てて行ってみると、2つのビルからもくもくと黒煙があがっている。ニューヨークの街に。これは映画なのか? 現実のことなのか?立ったままテレビを見ている父の後ろ姿、19年前のことをつい昨日のことのように思い出す。今朝、出社してみると、机の上に見知らぬ人からの手紙があった。丁寧な手書きの文字の主は、板垣鷹穂氏のお孫さんであった。鷹穂氏のご長女のご逝去を知らせる悲しいお手紙ながら、「復刊された『建築』は、鷹穂の遺族にとって、家宝とすべき著作です。」と書かれていた。遺品の整理中に私からの手紙を見つけて、お手紙をくださった...