いぬ・ねこ・かえる

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「なつやすみ」に何をしましたか?

「お盆休み」のあけた今日、恐ろしいメールが!などということもなく、淡々としたいつもの月曜日。机の上には、向井周太郎先生からの手紙が置かれている。わぁ、嬉しい。先日お送りした『手のかたち手のちから』の御礼とともに、夏休みはとれているのか心配している、という優しいお手紙で、朝からちょっと涙が出てしまう。はい、先生。わたしは10日間連続で映画館に通いました。こんな夏は初めてです、とすぐにお返事を書かねば。。。若い頃に「毎日、映画館に行きたい」と思っていた。吉祥寺にアップリンクができたことで、これって今なら実現できるかも!というわけで、やってみたんですね。アホかお前は、と言われそうだけれども、やればで...
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『くらしの造形 手のかたち・手のちから』納品まであと一歩!

京都での痛ましい火事の報道に朝から暗い気持ちでいたら、こんどは身近な京王線沿線で火事があり・・・案の定、中央線はいつもの倍くらい混んでいた。こういう日に限って、大きなポートフォリオを持っている。昨日、打ち合わせをした『くらしの造形手のかたち・手のちから』の色校、大事な写真原版が入っている。周囲の皆さん、場所をとってスミマセン。すぐ隣の人もすまなそうな顔をしている。その人はギターのような楽器を背負っている。肩身の狭い者同士、身を寄せ合う。一駅ごとにますます混んでいく。「れーわのじだいもこんじょーこんじょー」ロボットのような声がする。不思議な節回し。「令和の時代も、根性、根性」と歌っている。小学生...
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「奴婢訓」で何役を演じたいか?

7月2日から6夜連続の公演「奴婢訓」が幕を閉じ、t:ehとハムコは虚脱気味ながら(秋には書籍刊行予定)、そんなことは言っていられない鉄火な状況にある。にもかかわらず「奴婢訓」なら何役をやりたいか、夜の7時を過ぎだというのに激論になる。「ダリアはハムコさんに譲るから」きっぱりと言うt:eh。ダリアは主役の奴婢(女中)で、かなりS系の女王様である。「いーえ、わたくしは《かま猫》で結構です」「いやいやいや、《かま猫》はわたし」《かま猫》の見せどころは、真っ暗な舞台で、ランタン片手に屋敷じゅうの鍵をひとつずつ締めながら歌うシーンだ。歌うというよりも呟く。「誰が殺した、駒鳥を 下男は金をかぞえてた 女中...
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「奴婢訓」@ムサビ美術館

いよいよ来週から「奴婢訓」が始まる。7月2日から6夜連続で、ムサビ美術館で幕をあけるのだ。いや、正確には「幕」はない。美術館のエントランスに、いきなり舞台が設営されたのだから。6月24日、大きなトラック3台によって舞台・美術・衣装・照明・音響の各装置が運び込まれた。60名もの人々が、朝の10時から夜の9時半まで、文字通り走り回り、なんとほんとうに舞台が出現してしまったのだ!寺山修司原作のこの作品は、1978年、アムステルダムでの初演以来、どれだけの上演をかさねてきたことか。その寺山作品の後期の舞台美術を担当したのが、小竹信節先生(空間演出デザイン学科)である。あらためて寺山の戯曲を読んでみると...
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アートとデザインの違いとは?

先週末、ムサビのオープンキャンパス、高校1年生のお嬢さんに同行するつもりだったのに、金曜の晩にぎっくり「膝」になってしまい、週末は泣く泣くじっとしていた。まだ1年生なので、どこの学科をたずねるべきか、よくわからない様子。ファイン・アート系か、デザイン系か、それくらいの「好み」はありそうなものだが、周囲にそうした相談できるオトナがいないのだろう。いま「造形基礎」の新しい教科書をつくっている。デザイナーである白尾隆太郎先生と、画家である三浦明範先生の共著。「先生、アートとデザインはどう違うのですか」と通信教育課程の学生さんに真顔で聞かれることがよくあるという。「どう違う」って、どこまでが同じで、ど...
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チコちゃんに叱られたい

玉川大学出版部さんより『おそらにはてはあるの?』をご恵贈いただいた。7刷である!さっそく御礼のメールをお送りしたところ、「じつは、もう8刷なんだけど」という即レスがきた。初刷は2003年。NHK名物番組「チコちゃん」で取り上げられ、大増刷となったという。いいなぁ、チコちゃんに叱られた〜い。。。。という邪な気持ちをもって読みはじめて、すぐに反省した。これは、テキストと、ヴィジュアルの、融合に、文字通り、眼を、見張った。こんなふうに子どもにお話できるオトナにわたしはなりたい。[編集:ハムコ]
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たちまち重版『絵画組成』ヒミツ話

一昨年からの企画で、実際に御原稿をいただいたのは昨年の初夏から。第1章は9人の先生の論考で、1本ずつが独立したものなのでまったく問題はなかった。第2章の技法解説は(おそらく)書くべきことは決まっているので、これもさほど(編集が)大変になるとは思えなかったが、8つの節を4人の著者が書くため、書き方がバラバラにならないように、そこは気をつかわないと・・・「地塗り」の御原稿をいただいて拝読。地塗りには「水性地、エマルション地、油性地」に分類されるとあり、それぞれの解説があるはずなのに、なぜか油性地についての記載がないようで、油絵を専攻していないハムコ、あれ、ないのかな、いやいや、この記述が油性地にあ...
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新刊『絵画組成』制作秘話(その1)

昨日のブログでは、『絵画組成』発送作業に追われるピロイのうれしい悲鳴をお届けいたしました。著者の先生からアマゾンで「2〜5週間以内に発送」になっているとご連絡があり、あわててサイトを確認すると、通常発送にはなっているものの「残り1点」と表示されているではないか。いえいえ、倉庫に在庫ございますっ!さっそく営業ずっちが動いております。繰り返しますが、在庫はございます。何しろ発売して1週間も経っていません。『絵画組成絵具が語りはじめるとき』は、3章仕立て。第1章は「九人の作家による表現論」。この冒頭の印象により、本屋さんで「芸術理論」に分類されてしまうことがあるらしく(汗営業ずっちは、せっせとPOP...
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行ったり来たりの春

週末の午後、新聞の書評欄をじっくり隅から隅まで読むという幸せがあるわけでして、先の週末はその最中に変な声が出ました。エッ!?えぇっ!えーっ!!。そこまでびっくりせんでもと言われそうな気もするものの、t:eeh的にはとってもすごい。そうです。昨日のブー当番でハムコが書いているように、高橋陽一先生の『くわしすぎる教育勅語』の書評が朝日新聞に載ったのでした。3月末の暖かさでかなり咲きそろい、そのあとの冷え込みもあり、今年の桜は10日以上咲き続けました。その桜もいよいよ終わりかな、という週末のことでした。昨日、本校のある鷹の台へ行ったのですが、中央線の三鷹から武蔵小金井、国分寺にかけての桜も、国分寺か...
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めでたい春

いよいよ春ですね。まだ2月、本来なら一番寒い時期ですが、このまま暖かくなるのでしょうか。営業のzucchiからもお知らせしたように、3月に2冊、4月に2冊新刊書が出ます。その4月に出る新刊2冊のうちの1冊、『デザインに哲学は必要か』は、最後の赤字の確認とまとめに入りました。表紙とカバーのデザインも決まり、いよいよです。他にあまり類書のない内容だと思います。多くの人に読んでもらいたい。めでたい春です。めでたいといえば、去年、赤いちゃんちゃんこではなく、赤くて紅いお花でお祝いしていただきました。こんなふうにmaupのみんなに。(アップするために画像の上と右をトリミングしました。綺麗な全景をお伝えで...