いぬ・ねこ・かえる

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水鳥と桜

今年の桜のお題四つめです。週末をはさんで本日t:eehも鷹の台へ行ってきました。8日に出かけたハムコが「桜吹雪だった」と言うように、たしかに鷹の台のほとんどの桜は散ったあと。あとの祭りってやつです。だけど美術館脇の桜だけまだ満開のように見えました。写真を、と思ったのですが、あまりに風が強くて撮ってません...。しかも寒い。頃は仲春のこの時期になぜこんなに寒いのか。かわりに雨の井の頭公園の桜を。先週半ばの雨の日の早朝です。桜の散り始め。散った桜が水面と池の脇の遊歩道に降って白くなってます。いつもは人でごった返す花見時の井の頭公園ですが、さすがにこのときは、雨の中、犬を散歩させる人、ジョギングする...
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空き地いろいろ

小澤啓さんから「空き地図鑑」というブログを始めたという連絡があった。小澤さんは武蔵野美術大学の油絵学科出身、修士、博士と遠藤彰子教授の指導を受けて進み、現在はリサーチフェロー。熊野信仰など湿度感のある自然に感じる神秘性に注目して研究し、神秘性を感じさせる絵画について制作して博士号を受けた。小澤博士はこの延長線で、空き地というものに、関心をもって発信をしている。弊社刊行『ドボクサミット』は、巨大建築が中心だが、なにか佐藤淳一教授の水門へのこだわりにも通じるのかも。巨大建築と言えば、まもなく鷹の台は武蔵野美術大学14号館がお目見えである。ムサビの巨大建築2号館を設計した宮下勇名誉教授の作品である。...
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カラスの濡れ羽色の鳩

凹山人が気の早いつばめを見かけたそうですが、同じ黒い鳥でも、t:eehは昨日、黒い鳩を見ました。見たというか、見つめ合ったというか。鳩が群れることの多いお店の店先でひと休みしていたらおよそ1m先の真正面にそいつがやってきました。どう見ても鳩の体型なんだけど、つやつやとした黒い羽はまさにカラスの濡れ羽色で、およそ鳩らしくない目つきをしている。端的に言うと目つきが悪い。その悪い目つきがかっこいい、と思い写真を撮りました。逃げないうちにと慌てて撮ったのでぼけちゃいましたが、彼(と言いたくなる面構えなんですよ)は逃げるどころか、泰然自若、我関せずというかんじ。クリアな画像でかっこいい面構えをお見せした...
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満員御礼 ジュンク堂池袋トークセッション

昨日3月23日の19時半より、ジュンク堂池袋店で深澤直人先生と板東孝明先生の『ホスピタルギャラリー』刊行記念トークセッションが開催されました。おかげさまで満員。会場は、ほぼ左半分が卒業生はじめ若い方々、右半分はダークスーツ姿が多く、男女比は半々。幅広いファン層をうかがわせる会場風景でした。御参集の皆様、まことにありがとうございました。無口で小柄な深澤先生、大柄で饒舌な板東先生、まったく正反対に見えるおふたりが、2年生の必修科目「形態論」を担当されて、そこに齟齬はなかったのか知らん。。。最初の頃、おふたりの作品評価は正反対なこともあったようだが、「わごむ」の課題で板東先生が思わず「わかった!」と...
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3月のクリスマスローズ

啓蟄過ぎて6日にもなろうかというのに、いっこうに暖かくならない。東京は朝からずっと冷たい雨が降ってます。そのせいか、いつもびっくりするくらい大きな声で鳴く鳥(灰色でギョーッとかギエーとか鳴く奴です)の声がまったくきこえなくて、ちょっとドキドキしてました。5年前の3月末、鳥の声がきこえない時期がありました。あの季節を思い出して「鳴いてよ...怖いから」と思ってた。一瞬薄日が射したように明るく思えたお昼前、高々と「ギエーッ」という鳴き声が響きました。ほっとしました。 クリスマスローズです。いつもこの季節に大地に祈りを捧げるように低い枝から咲き始める椿は、どういうわけだか去年の11月から咲き始めてい...
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マジで取り組む

4月から使用する教科書がいよいよ印刷段階になり、編集担当としては、全身が弛緩するような状態ながら、あれでよかったのか、これはよかったのか、などなど複雑な心境でいたところ・・・え、まじ?大学公認のキャップではないのだけれど、マジでうちでもつくろうかなぁ。。。いいね![編集:ハムコ]
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『マルチメディアを考える』3月発売

清水恒平先生『マルチメディアを考える』のゲラが外部校正から今朝、戻ってきた。ぎゃっと明らかな脱字、なるほどここはわかりづらい箇所なのかな、という指摘の数々。明日、清水先生に相談をし、最終調整をして入稿という最後の正念場みたいな状態です。この書籍の装丁は、寺井恵司さん。寺井さんより、欧文タイトルを入れたいとのこと。「ThinkingaboutMultiMedia」ではいまいちか・・・こういうときは、ムサビ言語文化研究室の0先生に「たすけてください!」とメールでお願いし、お知恵を拝借している。『マルチメディアを考える』は、デザイン情報学科「マルチメディア表現」の教科書であり、テクノロジーとデザイナ...
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出世魚

まじめな話のあとに「なんじゃ、それ」な話です。申し訳ない。まだ深海暮らしなので魚の話ね。関東ではお正月の魚は新巻鮭と言われますよね。よく知らないので違っていたらすみません。関西のお正月の魚は、鯛はもちろんですが、ブリが大事です。鰤。脂ののりきったブリのお刺身はほんのちょっとお醤油につけただけで脂がじわーっと溶けるのであります。わさびを効かせたお刺身と、白みそ丸餅のお雑煮はとてもよく合う。程よく塩をして焼いたブリもお雑煮によく合う。雑煮はもちろん、たっぷりと贅沢な出汁を引いて、正月用の特別な白みそ(普通の白みそよりも色は白くて甘みが勝ってます)を使います。普通の白みそより。とろんとした甘みがある...
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深海より

いつのまにやら1月末なんですね。今年初のブー当番です。ずーっと深い海で過ごしてました。深度3000mくらい? 当然光は射さない、極彩色の海の生き物も見かけない。暗い海の底に、紙の束と無数の赤字と付箋が飛び交ってるわけです。殺伐としてます。この深海暮らしは2月の第1週まで続く予定で、いま最後の土壇場前の一瞬の休息、みたいな感じです。時たま庭の花が咲いているのに気づくわけです。3月のお水取り前に咲き始める椿が去年の11月頃からずっと咲いてます。お正月はいつもつぼみばかりなのに今年は花盛りでした。パソコンの都合でどういうわけだかこれ以上写真をアップできないのですが、下の椿は2015年11月に咲いたも...
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『ホスピタルギャラリー』は何の本?

先週末に納品された『ホスピタルギャラリー』編者である板東孝明先生、ブックデザインの平野昌太郎さんにまずはチェックをしていただき、次に著者である深澤直人先生、香川征先生にお届けする。それから協力してくださった方々に御礼のお手紙とともに献呈。ようやくその作業が一段落した。徳島大学病院ホスピタルギャラリーbeの開設当初から展示写真を撮り続けている川崎孝志さんは、深澤先生、香川先生との打合せにも同行してくださり、その写真も『ホスピタルギャラリー』に収められている。献本後すぐに川崎さんからメールをいただいた。「焼きたての本といいたいところですが 刷りたての本が届きました。 急いで箱を開封し 出現した本の...