いぬ・ねこ・かえる

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『大学出版』127号「何年経っても忘れられない、編集者の一冊」

大学出版部協会の編集部会がつくっている『大学出版』は年に4回の発行で、昨日、夏号が届きました。今年の春号から表2(表紙のすぐ裏)に「何年経っても忘れられない、編集者の一冊」という連載が載っています。あえて新刊ではなく、自分が担当した既刊書について編集者が書くというもので、トップバッターは東大出版会の山田さん。この連載は、彼の企画によるもの。自分で考えて、自分で最初に原稿を書くのは凄いなぁ。。。しかも、かなりカッコイイぢゃん←PDF版で公開されています仲良しなので「カッコつけてんぢゃねーよ」なんて冷やかしてたら、「2回目はハムコさんだからね。こういう連載は、1、2回目でイメージが決まるからさ〜」...
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嬉しいてがみ(ぺらぺらの彫刻):悲しいてがみ(神保町ブックフェス)

今週はじめ、とても嬉しい郵便が届いた。小田襄先生の御作品ポジ8枚。久しぶりにライトボックスを引っ張り出して、お借りしたポジをルーペでのぞく。いずれも甲乙つけがたいカットばかり!どれを選ぶべきかと悶絶していると、見かねた呑猫が「簡易スキャンならすぐにできますよ」と、データ化してくれた。そのデータをすぐに著者の石崎尚先生にメールで送る。1960年代前半から日本で鏡面彫刻の作品が登場する、その黎明期を『ぺらぺらの彫刻』に書いてくださったのが石崎先生。御原稿をいただいた当初、どこからどうやって図版の版権交渉をすればいいのか・・・その後、少しずつ作家ご本人、ご遺族の方々と連絡がとれ、ご親切に写真をご手配...
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『ぺらぺらの彫刻』は11月発売予定

五十肩が日増しにひどくなり「加齢相応」「老化現象」などなど憎むべき四文字熟語がどんどん増える日々。どういうわけか仕事は順調に進み、11月刊行の『ぺらぺらの彫刻』の第1章から第9章までのレイアウトが完了。めでたく著者校正なう。いやはや、この本の、おもしろきこと!ページを繰ると、もうね、ドキドキしちゃうよ。第1章は、田中修二先生。そう、あの『近代日本彫刻史』の田中先生。去年の春、コロナで在宅勤務中、仕事と称して熟読。ナラティヴに歴史を書く、田中先生から御原稿をいただけるなんて(超シアワセ!)今回はハムコの愛する「初代リカちゃん」も登場するので、ますます嬉しくなって舞い上がるるるルル。(上がらないの...
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7本の「孫の手」の祟り

先月あたりから、じわりじわりと五十肩がひどくなっている。ストレッチをしたり、漢方薬を飲んだり、膏薬を貼ったり・・・夜中に激痛で目覚めるほどではないものの、ひょいとカーディガンを羽織った瞬間「イタタたた・・・」と、うずくまるレベル。人生で、初めて「孫の手」を切望。そして、これは「あの時」の祟りかもしれない、とも思った。今から約10年前、ハムコは築40年近い木造二階建ての家の断捨離をした。衛生第一主義の薬剤師のハム父、それを上回るキレイ好きのハム母によって、この家はかなり整理整頓がゆき届いていた。にもかかわらず、どうしたものかと途方に暮れるような大量のモノ・もの・物。なぜか、あちこちから「孫の手」...
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美術館は予約が必要(常識だけど)

5日の土曜日、ムサビの美術館にふらりと行ったところ、なんと、土日は予約した外部のお客様しか入れなかったのでした!いまどき美術館は予約に決まってるよね、そうだよ・・・バカバカ自分。天気はいいし、気をとりなおして、玉川上水散歩へ!学校を出て、玉川上水に沿って歩く。鷹の台駅を左手に、次は津田塾大学を左手に過ぎ、緑の木陰をぶらぶらと歩く。しばらく歩くと「平櫛田中彫刻美術館はこちら」という矢印があり、上水道を出て左へ。ダメ元でたずねてみると、予約は不要とのこと!開催中の企画展「つながる彫刻」は、田中とその弟子、あるいはライバルといった関係にある彫刻家の作品が並んでいる。石井鶴三、中原悌二郎、橋本平八・・...
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ムサビ美術館「オムニスカルプチャーズ 彫刻となる場所」展は見に行けなくても楽しめる

コロナ禍のボディーブローが、じわりと効いてくるのを実感する今日このごろ・・・閉塞的な状況から抜け出すのに、展覧会ほどよいものはないが、ムサビ美術館「オムニスカルプチャーズ 彫刻となる場所」展も学内限定開催。しかしながら、魅力的な「クロストーク」を次々と発信している(YouTubeでリアルタイム配信)先週の土曜日は、出品作家の青木野枝さんと長谷川さちさん、会場構成を担当した杉戸洋さん、ゲストに水沢勉さん(神奈川近美館長)、さらには飛びいいりで(!)三沢厚彦さんが登場され、夢のような「クロス」トークだった。この秋に刊行予定の『ぺらぺらの彫刻』とも重なる「場」の問題。本質的なモンダイは普遍的にあるが...
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コロナ禍でのエール🌈

昨日夕方…18:30ごろ、帰宅途中にて。「今日の晩ご飯、何作ろっかなー」「あ..明日ブー当番だ、何書こうかなー」(だいたい当日の気分で書いてますがf^_^;)晩ご飯のおかずとブー当番の話題を同じテンションで考えていることに気付く(笑)そんな時でした。スーッと空から光が差した感じがして見上げると…虹🌈場所は池袋です。なんだか、映画『天気の子』を連想しました。舞台に池袋がガッツリ出てきて、こんな空や街の風景も出てきた気がします。私がいた場所からはものすごいパノラマで、画面に入りきらなかったのですが、反対側からも虹が出ていて、本当にキレイなアーチ型だったんです!目視では。あーーー、きれいなアーチ型で...
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もう梅雨なの?!元気のない月曜日に

春が短すぎる。どんどん短くなっている。昨日から、東京はもう梅雨がきたみたいな天気で、月曜日の朝からなんだか憂鬱になってしまう。読めなばならないもの、やらねばならないものに追いかけられている。付喪神にたとえるならば、まずはブアツイ書籍がバサバサとページを繰りながら走ってくる。こいつは足が速いらしい。その後ろを追ってくるのは、巨大なクリップの目玉をつけた原稿の束。どすんどすんとやってくる。なんかよくわかんないけど、捺印しないといけない書類は一反木綿みたいにひらひら宙を泳いでいる。青ペン、赤ペン、各種の蛍光ペン、鉛筆、鉛筆削り、消しゴム・・・ちょこまか飛び跳ねる。パソコンは仲間に入っていないようで、...
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カレーときどき民俗学のゴールデンウィーク

だいぶ前に「きれいな本だなぁ」と思って買ったアンソロジー『宮本常一伝書鳩のように』を読み始める。B6変型というのかな、小さなハードカバー。手触りが心地よい。そして「ううう、さすが平凡社!」と唸ってしまった。編者というか選者のお名前は出てこないけれど、徹底的に宮本常一の「語りくち」にこだわった一冊は、お見事!こういう本を休日に読むのは、贅沢きわまりない。と思って、ゴールデンウィークはひたすら本を読み、ワインを飲み、スパイスを調合しては連日カレーを作っていました。ついには細長いインドのお米を通販で購入。これならベジタリアンにもなれるかも!?と錯覚するほど、野菜中心の生活に。。。すっかり「こもる」こ...
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ムサビ「オムニスカルプチャーズ 彫刻となる場」はスゴイぞー! 

先日、小雨の中、玉川上水を歩いて鷹の台校へ。なんとも美しい、すべてが新しく生まれ変わると錯覚するような新緑!久しぶりにキャンパスに溢れる学生の姿とも重り、春爛漫の武蔵野。学内の美術館では、昨年から開催がなんども延期になった「オムニスカルプチャーズ 彫刻となる場」がついにオープン。入口で小谷元彦さんの巨像に迎えられ、ここで虚脱する。あまりの迫力に、わー!と叫びながら美術館の床を転げ回りたくなる。(もちろんオトナだから我慢する)ドーンと中央に鎮座するのは三沢厚彦先生のanimal、すごいんだぞ、背中にアマビエがいるんだぞー。(あたしが自慢してどうする)そして上を見上げると、青木野枝さんの鉄が吊り下...