いぬ・ねこ・かえる

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晴れた朝のたのしみ

さいきん、美大通りの入り口に保育園ができた。まるで学生用アパートのような素っ気ないつくり、園庭には遊具なし、人工芝がぴっちり敷かれている。ほんとうに保育園なのかなぁ・・・と思ってたら、保母さん二人につき添われ、2才くらいのちびっこ8名が手をつないで散歩に行くところに毎朝、出くわすようになった。お揃いのピンクの帽子をかぶった8人は、よく見ると先頭はまだ1才数か月らしい。仲良く二人ずつ並んで手をつないでいる。手をつなぎたくないと暴れる子はいない。行きたくないと泣き叫ぶ子もいない。ひとり突っ走る子どももいない。うーん、これは凄いことではないか。。。保育園どころか、実は幼稚園にもろくに通っていないハム...
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梅雨入りしました

気象庁が梅雨入りを宣言したそうです。梅雨らしい雨がしっとり降ってます。梅雨が嫌いなひとが7〜8割いると新聞で読みました。「うっとうしい」のだそうです。2〜3割の、梅雨が好きな理由は紫陽花がきれい、雨の音が落ち着く、緑がきれい、もっともな理由でした。雨の日の苔の匂いとか、桜の樹の匂いとか、雨に煙る森とか花とか、超素敵じゃんと思いながら新聞を読んだのは昨日だったかな。maupのある吉祥寺校東側の花壇に咲くノウゼンカズラです。雨に煙って色が淡く見えます。梅雨ならではのノウゼンカズラです。こんなふうに淡く滲んだように写るのは梅雨のときに多い気がします。光のせいなのか、湿気のせいなのか。冬や真夏の雨の日...
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愛とユーモアと津村先生

ファッションデザイナーで、空間デザイン学科の教授でもある津村耕佑先生の企画本を出す予定で、いま制作準備を進めています。FINALHOMEと名付けられたみなさんご存知のコートから最新作のonairまでの作品と様々な行為(イベントや展覧会)を通して現実に生成する「ファッション」という現象について考察し、ファッションとアートの関係、さらにそれらを含意するクリエイティブな行為について考えます。テキストはほぼ固り、画像を集め、選択している真っ最中です。津村先生のお人柄にふさわしく、ユーモアと愛とクリエイティヴィティに満ちた本をお届けしたいと思ってます。月初めの連休に、思わぬところで泰山木を見つけました。...
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ゴールデンウィークのほんの一瞬

連休が終わったとたんの長雨です。しかも寒い。明日から天気はよくなるようですが風薫る五月にははるかに遠いです。モッコウバラ、庚申バラのあと、テイカカヅラ、ノイバラが咲きそろい、大輪のつるバラがまとまって咲いたこの連休は、開け放った窓からよい匂いが家の中にも流れ込んで、文字どおり「風薫る五月」の贅沢な時間を堪能しました。匂いはごちそうです。猫もそれはそれは幸せそうに風と光を堪能してました(そう見えた)。バラは雨に弱くて、とくに咲いたばかりのこの時期に長雨が続くと、せめてあと一週間待ってくれ、と思う。普段の雨は好きなんですが。何年か前のピエール・ド・ロンサール(ルネサンス期のフランスの詩人の名に因む...
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いまどきの「おたま」事情

吉祥寺駅から徒歩15分。毎日トコトコ歩いて通勤している。途中、老舗の金物屋さんがあり、大雪の朝には、ここの老主人の男前ぶりが大いに発揮される。小さなユンボ(パワーショベル)を静かに操り、あっという間に道路の雪かきをしてくれるのだ!この店の一角に、先週からこんな貼り紙が・・・まだ貼り紙が新しかったときは、近づいてよーく見ないとわからないくらい「おたま」もちっこかった。今日、改めて見るとずいぶんと成長しているし、その人口はいっこうに減っていないようだ。ハムコの小学生時代は、みんな一度は「おたま」飼育を経験したはずだ。こんな虫みたいなのが、ほんとうにカエルになるのだろうか?脚がはえてくる瞬間は見るこ...
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咲いてます

今年の春は、日によって寒暖差がはげしく、体調もおかしくなりそう。日中と夕方とで違ったりするものだから、着るものにも困ります。連休中には落ちつくのかなぁ?昨日まで開催していた展覧会の準備などで、この春はベランダの植木たちの世話も十分にできぬまま。ごめんなさい。この先、頃合いをみてとは思うものの、その前に具合が悪くなったりしないように願うばかりです。そんな、ずぼら人間のベランダで、放っておいてもきれいに咲いてくれるやつらがいます。タツナミソウ(立浪草)。どこからやってきたのかわかりません。いつのころからか勢力を伸ばし、いつのまにやら元の主の姿は見えず、ポット一面タツナミソウ。それにしても、北斎の波...
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廃棄処分品の再生利用

昨日は、しょぼしょぼと雨が降っていた。吉祥寺校内の武蔵野美術学園が今年の3月末日をもって廃校となったため、大量の不要品が校内に積み上げられていた。向かい側の校舎の2階から見ていても、まだ使えそうなイスや、ワゴン、はたまたモチーフだろうか、鳥の剥製まで、しっとり雨に濡れている。「天気が良かったら、あの白いワゴンは拾ってくるところだ」とハムコが言うと、凹山人が毅然と「俺は狙ってますよ」と真面目に言うので、雑巾片手に、一緒に見にいった。ちょうど雨があがり、狙っていたワゴンは雑巾で拭くと「あら新品!」なんてこたぁないが、まだまだじゅうぶん役に立ちそうだ。凹山人は、傘立てにちょうどよさそうな大きな壺を引...
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新緑の季節に

企画本が進行中のご存じ関野吉晴先生が進める「地球永住計画」(詳しくは→こちら)。その一環として開催されているのが「連続公開対談シリーズ~賢者に訊く~」です。先日、高槻成紀先生の回を拝聴してきました。●高槻成紀×関野吉晴「リンク(生き物のつながり)を求めて」2018年4月12日(木)午後7時〜高槻成紀(たかつきせいき)1949年鳥取県出身。1978年東北大学大学院理学研究科修了、理学博士。東北大学助手、東京大学助教授(1994-2007)、教授(2007)、麻布大学教授(2007-2015)を歴任。専攻は野生動物保全生態学。ニホンジカの生態学研究を長く続け、シカと植物群落の関係を解明してきた。最...
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向井周太郎先生『かたちの詩学』復刊計画

2003年、美術出版社刊行の『かたちの詩学』は、その後、中公文庫から2冊に分けて復刊された。ムサビ基礎デザイン学科の創設者である向井先生のこの御本は、基礎デ院生の必読書。「にもかかわらず、中公文庫が重版未定である。いいのかハムコ! 何とかしろ!」←神の声まず版権の状態を中央公論新社さんに問い合わせ、復刊のご相談したところ、快くご承諾をいただいた。せっかくの復刊である。ぜひとも、向井先生の書きおろしを加えたい。さらには、もともとの図版はドイツの展覧会用に作られたもので、それがそのまま使われているため、本文との照合がほとんどできない現状は、なんとしても改めたい。1頁に70個も入っているこの小さい図...
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台北吉日

今日の東京は、初夏のような一日。半袖を着ていたハムコにずっちが「寒くないんですか???」と驚いたけれど、月曜日まで台北にいたハムコ、ちょうどこんな気候で、それがまだ残っている。桜とサツキが同時に咲いていて、流れるようにブーゲンビリアが咲き、楽しい三日間でした。で、帰ってきたら、どうもボーっとして、、、早くも台北の旅を俳句にした同行者にせっつかれ、なんとか一晩で九句をつくってみたら、ようやく正常に頭が働くようになりました。ハムコ