いぬ・ねこ・かえる

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白つばき隣羨む垣根越し

MAUPでは3月30日、4月1日奥付の教科書編集がまさに佳境。未だにページ数が定まらないまま、カバーをデザイナーさんに発注せねば間に合わぬ!という本もありながら、先陣を切って凹山人担当の『アートマネージメントを学ぶ』のラフ案が今朝デザイナー馬面俊之さんから届いた。かっけーー!芥川龍之介の句に花百合や隣羨む簾越しというのがある。隣家に女の子が生まれ、我が家は男の子ばかりだから羨ましいなぁ、というお祝いの句。隣の芝生は青く見えるとは言うものの、凹山人担当のカバーデザインが素晴らしいと、嬉しいのと同時に妬ましくもある。それでも昨日、ハムコもデザイナーの寺井恵司さんと佐藤淳一先生のコンピュータリテラシ...
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松から梅へ

松の内を過ぎて、ただいま寒中です。寒中お見舞い申し上げます。冷え込みが厳しいですが、どうか風邪などめされませんよう。寒空に冬のバラが何輪か咲き、お正月前に飾った白梅のつぼみも順調に咲きそろいました。冬の花はどれも清潔可憐で、健気に見えます。花の様子だけ見れば春近しという気がしないでもないですが、maup的には教科書が無事納品されてこその春なのである。個人的にはまだ正月も来ていない気分なので、今年の旧正月にあたる2月16日を正月といたします。その頃には、制作中の教科書は印刷所で刷られているはず。印刷所に無事納めおわるまで、きりきり黙々がんばります。旧正月明けには、のどかな新年の豊富など述べたい気...
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新見隆『イサム・ノグチ 庭の芸術への旅』

新見先生の「イサム・ノグチ」の出発点は、1996年にセゾン美術館で開催された展覧会「イサム・ノグチと北大路魯山人」にある(と思う)。もちろん、新見先生はそのキュレーターだった。1952年頃、ノグチは鎌倉の北大路邸の離れに、新妻・山口淑子と住み、作陶三昧に明け暮れる。その頃の作品「私がつくったのではない世界」は掌にのるようなサイズらしいが、初めて見たとき「なんだかなー(ヘンなの)」とハムコは思った。(上の写真の、左ページ下の作品です)この作品に固執する新見節(セツではなくブシ)にもまったくついていけなかった。その後、図書館でありったけのイサムノグチ本を片っ端から見ていくと、原型は「私がつくったの...
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あと2週間

お弁当を食べて、「さあ、あとひとがんばり」と思ったら、ブー当番だった。最近このパターンが多い。ここ10日ほど、脇目も振らずに仕事しているのでお菓子も余り食べない。何より、自分がやらなきゃ行けないてんこ盛りの作業の段取り以外、なにも考えていない。なので、さて何を書こうかと思っても、頭真っ白けというか空っぽというか判断停止中というか、なにも浮かばない。いまt:eehの頭に浮かぶのは、猫の白くてあったかくて柔らかなお腹に顔を押し付けて、お菓子みたいに柔らかな肉球で、猫キックか猫パンチされることくらいである。4色もの、250ページのボリュームの教科書制作の山場です。12月26日までにどこまで行けるか。...
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ムサビ12号館:遠藤彰子展は12月22日まで

昨日オープンした「遠藤彰子展CosmicSoul」ムサビ油絵学科教授の退任展の1つだが、あらゆる意味で「規格外」の展示となった。というのも、ひとつの作品が500号。500号というサイズに馴染みのない方も多いと思いますが、高さがだいたい2.5メートル、幅が約3.3メートル、なにしろ大きい。学内の美術館には収まりきらず、12号館地下の大展示室が特設会場となりました。図録のカバーになった《鐘》にいたっては、高さ3.3メートル、横幅は7メートルを超える!そこにうごめく人間は、いったい何人になるのだろう?天空の祝宴、その円卓に溢れる欲望をかき乱すのは空を翔ける白馬、宙を舞う犬、猫・・・うなる風。何層にも...
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国分寺「喚起 ムサビアートサイト2017」

週末の凹山人のブログを読んで、昨日の日曜日に武蔵国分寺公園に行ってみた。いつもの散歩コースなのだが、すれ違う人が多い!こんなにたくさんの人が来るのかと感激したが、そのほとんどは「ぶんぶんうぉーく」の人出らしく、円形広場に行ってみると、いつものように親子連れがボール遊びをしていたりで、作品なんて見あたらない。(反対側の「こもれび広場」のほうから行った)円形広場を突っ切ると、いたいた。じゃない、あるある。枯れ葉に埋もれるような作品もあれば、樹の下にすくっと立っている作品もあり、1つずつ見ていくと楽しくなる。あっちにもいる。こっちにもいる。どうも彫刻は「ある」ではなく「いる」と言ってしまう。ハムコの...
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来年の教科書のスケジュール

もう11月も終わっちゃいます。来年刊行予定の担当教科書制作がなかなかに、なかなかです。正しいスケージュルでは(安全なスケジュールです)、レイアウトを全て終え、著者からレイアウト初校の赤字が戻り、それをまとめて再度テキストを読み込み、デザイナーに「赤字でーす。ごめんね直しいっぱい出ちゃいました。でも急ぎでお願いします」と謝りながら、でも引かないというやりとりをしている頃です。だけど、まだレイアウトに出せない章のほうが多いという...。いつ、全章のレイアウトを終えることができるか。これから12月10日あたりを目処に、ちぎっては投げちぎっては投げみたいなスピードで突っ走らなくちゃいけない気がしますが...
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風物詩

先日、朝起きると、窓の外から「ヒッ、ヒッ、ヒッ」という声が聞こえてきました。ジョウビタキです(何度も書いていますが、こんな鳥→こちら)。帰ってくるなり、さっそく縄張りを宣言中のご様子。あー、もうそういう季節かぁ。 この季節のモノといえば、十数年ぶりにわが家に“こたつ”が到来。経験上、夫婦の共通認識で人間をダメにするモノとして、意識的に遠ざけていたところがあります。それが、年をとったせいなのかどうかはわかりませんが、なんとなくいいんじゃね、ということに。さすがに、我々はもうダメ人間化はしないだろうと。 問題は、ナイン坊主(先月、無事にナインに昇格)。私の実家などで体験しているとはいえ、日常的にこ...
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秋の収穫

本日、maupの合同会議があり、はじめて参加した神保町ブックフェスティバルの結果報告がありました。予想以上の手応えがあったので多いに盛り上がったのですが、ハムコから、来場者に若い人が多かったことや、本好きな人が本気で本を探している様子を聞いて、本離れが激しいといわれるけれど、本好きはちゃんといるんだと、本に関わる人としてしみじみしておりました。さらに話はムサビの芸祭に流れ、ケロT取締役から「たしかにカエルにとっては雨はよい天気です」という言葉が聞こえてまいりまして、二週続きで台風がやってきた週末の、その1日前だったか1週間前だったかの、庭の片隅で気持ちよさそうに秋の雨のシャワーを浴びるカエルの...
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神保町ブックフェアに社名でました!

昨日から始まった神保町ブックフェア。初出店のmaupは、周囲を見ながらお隣の真似をしながらのスタート。すずらん通りで店番をするのが長年の夢だったハムコ。嬉しくてニコニコしちゃう。出店が実現できたのは、声をかけてくださった中央公論美術社さんのお陰です!ひとつのワゴンを半分ずつ使っている店は少ないようで、一瞬、戸惑うお客様も。中公美さんの本をじーっと見て、買っていかれるお客様は、ムサビの本には見向きもなさらない(笑そうかと思うと、弊社の一冊をお買い上げの際に「いいなぁ、ムサビは出版局があって」と仰るお客様あり。「どちら様で?」とお聞きすると「タマビです」とのお答えに、領収書を書く手が震えました(汗...