いぬ・ねこ・かえる

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虎ならば…やる

しばらく前のテレビニュースで、ドローンを追いかける虎の映像をみました。虎ならばやる、絶対にやる。だって猫だもん(ただしくはネコ科ですが)と画面を凝視していたら、次の瞬間、虎がジャンプしてドローンを捕まえ、ドローンは白煙をあげてたぶん壊れた。虎、さすがネコ科。やらずにはおれないよね。だけど、虎とはいってもドローンは機械だし、虎は口のなかを怪我したりしないのかなと気になりました。ずいぶん前のことですが、カラスを捕まえようと空に向かってジャンプしたネコの写真が新聞に掲載されていて、それはもうよい写真で、新聞紙を抱きかかえて爆笑したのですが、よくよく見ると飛び上がった猫の下は地面じゃなくて池のようにも...
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3.11とアートと私たち

もうすぐ発売の『現代アート10講』では、10人の著者がそれぞれの専門分野の現代アートを講義する形式をとっている。巻頭は田中正之先生「美術品とそうでないもの」。モノクロ写真と馬鹿にするなかれ。FM印刷という細かい粒子で再現されているのだ。最初に登場するのは、ジェフ・クーンズのこれ。「掃除機の売り場?」と思った人、正解!(正解ではないけど、そう思うのは当然ってこと)「これって美術なの?」という疑問から扉はひらく。そして10番目、最後の講義は蔵屋美香先生の「ポスト3.11の美術」。6年前の東日本大震災以降、「アートは何ができるか」という問いかけが多くなされた。それぞれの分野が、自分たちの専門を主語に...
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シュールだね 3

「東風になるね、ワトスン君」「そんなことはなかろう。ひどく暖かいもの」1917年9月のストランド誌に発表されたシャーロック・ホームズ譚「最後の挨拶」の、末尾近くのホームズとワトスンの会話です。延原謙訳の新潮文庫を引いてます。ドイツのスパイ、フォン・ボルクを出し抜いてホームズがイギリスに多大な貢献をするというお話ですが、時まさに第一次世界大戦の最中というか終末。作者ドイルは、ドイツとの戦いで息子を亡くしていたこともあり、こういうお話で長く続いたホームズ譚を締め括ったのかな、という気もします。初めて読んだのが中学生のときで、東風がなぜイギリスにとって辛く厳しい風になるのかわからなかったのですが、大...
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新調

椅子を、新調させていただきました☆ビタミンカラー!オレンジ。この色を見て、椅子に座ってもらうモデルはすぐにピンときました。キミしかいない!うん。やっぱり。カラーの相性最高bボロボロと、キャスター部分からよくわからないカケラが出始め…動く度にガタンガタンッ…危機を感じたので(笑)。ぐるぐる回ったり、おもいっきり背もたれ倒して伸びてみたり、シャーーーッって転がしてみたり…雑に扱ってごめんなさい…^_^;) いっぱい支えてくれて、ありがとう。そう言って、かれこれ10年以上一緒にいた椅子と、バイバイしました。そしてモデルをしてくれたカエルくん、いつものハウスへ戻す。上目遣いはいかーん!(笑)また新しい...
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鳥、鳥、鳥

昨日のブー当番で「写真展図録から教育書まで4点刊行準備中」と書いた営業ずっち☆は、寒風が吹きすさぶなか東京都写真美術館まで出かけていきました。お世話になります。今日の午後、空の上でゴーゴーと鳴るほどに風の音がすごくて、これだけ風が強くてはさすがに鳥も飛べないだろうと見上げた空には鳥の影一つなく、実際、鳥が飛ぶ高さの空に吹く風は風速何メートルなんだろうかと気になりました。先日、凹山人から双眼鏡のレクチャーを受けて、実際に凹山人お勧めの機種を覗かせてもらったところ、ほれぼれするほどの鮮やかな世界が出現しました。驚嘆、歓声。日々どれほどヒンボケの世界で暮らしているのかと思い知ったわけですが、あの素晴...
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休館日@東京都写真美術館

月曜日、日本の美術館はたいていお休みですが、昨日ハムコは東京都写真美術館のバックヤードで色校正の仕事をしていました。3月7日からはじまる山崎博先生の「計画と偶然」カタログの初校色校。現物(作品)との引き合わせ作業です。おふたりの学芸員が、シリーズごとに収めた箱をうやうやしく開けては、1点ずつ丁寧に見せてくれます。図書印刷の担当おふたりがそれをのぞき込み、校正紙に赤を入れていくこと約170点!現物を見ながら、プロである印刷屋さんがどのように赤字を入れるのか、これはものすごく勉強になります。「ダイトラは褪色が少ないなぁ」と学芸員さんが呟けば「ダイトラってなんですか?」とすかさず聞いたり、額縁の下に...
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寒中お見舞い申し上げます。

一週間前の金曜日が大寒でした。寒中にふさわしい寒い毎日です。寒さ大の苦手ですが、だけど、部屋の中さえ暖かければ、1月末から2月にかけての、深々と来る寒さは嫌いじゃないです。勝手なこと言ってますが。寒ければ寒いほど春を待つ心がふつふつと湧いてきます。石垣解体工事前の弘前城の桜です。何年前になるんだろ...。この桜に春を待つ心を託しつつ、立春までに、やり残した庭仕事をなんとかやり終え、立春あたりに養清堂画廊で凹山人の新しい作品を見る。これは1年に一度の楽しみです。立春過ぎには企画ものの準備がものすごく具体的になります。これは半年単位で進む、入り組んだ作業になります。がんばります。編集:t:eeh
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ひとりじめ

ムサビ図書館は、1月23日から2月末日まで休館。入学試験のため、入構制限をするからだ。休館前に駆け込みで、調べ物のために3日連続でお気に入りの南閲覧室(SouthReadingRoom)へ。あまりにも奥まっているところにあるからなのか、重いガラスの扉をひらくのが億劫なのか、やや寒いからなのか、ここはいつ来ても人がいない。19日の朝10時、南閲覧室。そうだった、卒業制作展の真っ最中!それにしても、よくぞこの空間を射止めたこと。願わくば、外光に向けて設置してほしかったが、この場所へは図書館の外階段を利用するしかないので、画像の左手側が「正面」となる。(南閲覧室からは外部に直接出ることはできない)読...
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きわめてゴージャス

maupのおやつはゴージャスだ、という噂なんだそうです。それはそうだろうと、ブー当番で何度かご紹介して実感します。これもゴージャスなおやつ。ハムコのご友人のTさんが、いつも新年に送ってくださるいちご「やよいひめ」です。心置きなくごちそうになっていますが、お心遣い感謝しています。甘くて香り高くて、一粒がものすごーく大きくて、しかも山盛り。豪華この上なしです。いちごって、ある程度大きくてもt:eehならひとくちで食べてしまうのですが、むしろひとくちで食べたいのですが(きれいな果肉に歯形が残るのがつらい)、やよいひめの場合、ひとくちは絶対に無理。どかなにがんばっても、みくちは必要。その大きさはどのく...
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或夜一献の有りけるに

・・・というお噺では、呑めや唄えやの大宴会、よくよく見れば魑魅魍魎が舞い踊り、これは不吉な予兆と恐れおののくのですが、21世紀の小さなマンションには、残念ながら陽気な天狗もサンタさんもやってこず、「元気にしてる〜?」とラインがくれば、こんな写真を返事代わりに送っています。今年の秋には、イサム・ノグチ本の刊行が控えているので、周辺資料を読みあさるなう。イサム・ノグチはとても「移動」の多い人なので、いつごろどこにいたのかをまず把握しておかないと、全体像がつかみづらい。これは本の構成にも大いにかかわってきます。周辺資料を読むことは、編集者の仕事の一環ながら「余興」のつもりでいないと苦しくなるので、楽...