いぬ・ねこ・かえる

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猫の空

どうすんの? ってくらい、超めちゃくちゃ忙しい。いいお年なのに無茶だって、という程度に忙しい。そんな毎日を、とぼけた白猫と遊んでなんとかやりすごす。夜毎、深夜に「きゃっほー!!! 雪っ、あそぶよっ」という声が古い木造家屋から響いているはずである。遊び疲れて眠るのは、猫と変わらない。この時期、朝から午後の早い時間にかけて、猫はひたすらお日様を追いかける(あったかいからね)。そんな姿を見るたびにハインライン『夏への扉』の猫のピートを思う。ひなたぼっこする猫の姿はどれほど満ち足りていることか。この時期特有の、晴れた日の夕暮れのガレの空を見ながら「いい空だねぇ」と猫に言う。「そうだねぇ」と猫が応える。...
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チョコレート…

みなさま、きっと、お忙しい時期なので短めに…ゆるキャラ続きなので(これは特にゆるくはないですが)↑毎日チョコレート1つずつ、クリスマスへのカウントダウン。(ケロT先生からMAUPへ。いつもありがとうございます!)カウントダウンになってるのに…好きな数字「17」を開けている勝手な人間はピロイですw(っこら!)あ。短めに…って冒頭で自分に忠告したのに、「チョコレート」で思い出したワードがあります…韓国では、割れた腹筋を、「チョコレート腹筋」というんですよ。一般的にはシックスパックとか、いいますよね。確かに、割れた腹筋、板チョコのように見えますね。なんか、表現かわいくないですか?終わりばかりを意識し...
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ゆるキャラといえば

ゆるキャラといえば、雪。t:eehの元気の素、とぼけた美形の白猫です。で、これもゆるキャラではないか、と思った代物。ハムコからの夜食の差し入れです。沢内三千石およねの出どこおよねまんじゅうおよねってだれーって、へらへら笑っちゃいました。頭が煮え上がりすぎてとうとうぶっ壊れたかと。岩手県の工藤菓子店の名菓です。あっという間においしくいただいちゃったので、中身の写真はありません。残念。音楽の教科書がらみで、声の快楽と、語れないものを語ろうとする研究者の、覚悟のような決意表明のような毅然とした文章に触れて、そのことを書こうと思っていたのですが、とうとうオツムが茹で上がっちゃったみたいで、まじめなこと...
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秋の贈り物

ある日、maupの机にこれが載っていました。見よ、この迫力。干し柿です。t:eeh興奮。ぱっと見、かわいいクラフトに見え、なになにこのかわいいものは、と近寄ったら干し柿だったという。呑猫のご実家から送られてきた正真正銘の手作り100%です。ヘタの乾き具合とか、色とか、たこ糸とか、手作りの木のおもちゃのようにかわいい。しかもきわめて美味。ひとくちで1個食べてしまい、2個目に手を伸ばした時点で、干し柿のもとの大きさに思い至り、あやうく思いとどまりました。こんなふうにたこ糸で吊るして干して念入りに作るのだそうです。美味しくて当然。左の写真のたこ糸の上の方にはピロイちゃんの白魚のような手があります。ピ...
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悩める英語タイトル

日本の書籍の最後のページにある「奥付」は、欧米の場合は総扉をめくったところ、つまりは巻頭にあることが多い。来年2月刊行予定の『ホスピタルギャラリー』に英語表記の「奥付」も入れようということになった。お洒落な写真集とか、すぐにも翻訳が出そうな分野では、よくありますよね。が、このタイトル、英訳するとどうなるの???いつも迷うのは「a」と「the」の使い分けである。うーん、、、これで良いのか。。。もちろん、最初に編者のチェックを仰ぐのだが、文法だけでなく、書籍タイトルとして不自然ではいけない。これは悩んでいても解決しないので、ネイティブに近い、つねに書籍に囲まれている方にメールで相談。・・・なるほど...
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鬼太郎の海

さあ!!帰ろうと思ったら、ブー当番だったという...。来年出る音楽の本のことなど書こうと思っていたのですが、そんな気力もなく、のんきな思い出話でお茶を濁すでござる。いつだったか忘れちゃったのですが島根県の境港に行きました。境港からバスを乗り継いで、さらに奥へ。美保関町というお魚がおいしい漁村がありまして、べつに魚が食べたかったわけじゃなくて、あまり人が行きそうにないところがいいなと思い、境港の駅から一番人が少ないバスに乗ったわけです。境港の駅前は鬼太郎ばっかりでした。こなきじじいの着ぐるみも闊歩して観光案内してました。。美保関町には、えびす様の総本社だという由緒ある美保神社があり、美保関灯台と...
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撮影:『ホスピタルギャラリー』

来年2月刊行予定『ホスピタルギャラリー』のページ数がようやく確定。272ページのうち、カラーが16ページ!エクセルに1-272の数字を入れて、何ページに、何が入るのかをあらためて一覧表にする。いやー、ようやくここまできたわ、ハムコ感激。「このページ、ここ、見せ場だわ」とほくそ笑む。編集者としては嬉しい瞬間。数えてみたらカラー写真は10点、モノクロは198点。四六判としては、やっぱり多い、ですよね。そりゃ張り切りますよ、深澤直人先生が著者だもの。つい先日は、足りなかった写真をデザイナーの平野昌太郎さんが撮影してくれました。そう、ただの大学ノート数冊。撮影しては、その場でレイアウトして、確認。なん...
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秋の名残

著者の先生から遅れに遅れたややこしい原稿が届き、ここんとこ悪戦苦闘してます。煮詰まる、というのはある程度、最終的な形が見えたときに使える幸せな言葉なんだとしみじみ思うわけです。煮詰まる以前の、頭が煮え上がったままの状態で帰途につくわけですが、よくしたもので、秋の終わりの夜風が沸騰した頭を冷やしてくれます。空には、これもやはり冬に向かって白銀に輝き始めた月がかかっていて、冷たい光が頭を冷やしてくれる。玄関のドアをあければ美形のとぼけた猫が待っていて、あとはひたすら猫まみれです。この秋は沸騰しっぱなしだったような...。たぶん冬も沸騰しっぱなしに間違いないです。秋の名残です。10月初め頃の酔芙蓉で...
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老いて残るは・・・

「知り合いのギタリストが出ているからどうですか? 仲井土CHABOさんも歌いますよ」と誘われて先日、あるライブに行った。お客さんの平均年齢は56歳くらいか???というほど白髪率が高い、珍しい雰囲気。それにしても、CHABO様の輝きたるや!「いい事ばかりはありゃしない」が、まさか聴けるとは思っていなかった(なんで清志郞は死んじまったんだ)。新しいアルバムからの「オーイっ!」を聴きながら、いつか老人ホームで過ごす日が来たら、毎日、夕暮れ時にこの歌をひとりで熱唱しよう、きっと一緒に歌ってくれる人もいるだろう、と真剣に思った。リタイアしてゆっくりできるようになったら、好きな本を思う存分に読もう、と楽し...
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雪の音

来年刊行の音楽の本では、舞台と音楽という節もあります。俎上に上がるのは歌舞伎の音です。歌舞伎の場合、雪の降りしきる場面では太鼓が鳴ります。独特の抑揚とテンポでドンドンドンと、しんしんと降る雪をあらわします。(いままでなんとも思わず「あー雪が降ってるねぇ」と思っていたわけですが、よく考えてみればすごい組み合わせかもしれません)こうした効果音は舞台下手の黒御簾の中で奏でられ、どんな楽器がどんな音を出しているのか、舞台で、テレビで歌舞伎を見ている限り絶対に知られることはありません。そうした楽器の一部を誌面でご紹介します。はたして雨の効果「音」はどんな楽器が出しているのやら。お楽しみに。黒御簾の中の楽...