大曲都市訳『カウンターパンチ』 (3)
帯を考えている。本の帯(別名:腰巻き)は、読むときは邪魔な存在なのに新刊では「絶対に必要なアイテム」である。(と営業のズッチは言う)有名人に推薦文を書いてもらう、という場合もある。しかし、書店で帯をみて「おおっ」と感動したことはない。(ジャケットよりも、帯が良いことはたまにある)書影が掲載されるときには、帯はたいてい外される。誰が帯をみているのか?書店員さんにはっきりと言われた。「力のある帯は、目に飛び込みます。手を止めてみます」毎日、何箱もの箱を開けては本を並べる書店員さんの「荷さばき」は瞬時に行われるらしい。その瞬間に飛び込むような、その手が止まるような、そういう帯が稀にあるらしい。書体の...