いぬ・ねこ・かえる

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始まりの季節

始まりの時期がいくつもある、というのはいいものです。お正月、春の始まりの立春、入学式とか新学期とか、春はいくつもの始まりの季節なのである。そして年度という区切り。2023年4月1日からは新しい年度だ。始まりがいくつもあってややこしいのだが、このややこしさがいいのだと年をとるとそんなふうにも思う。始まりの季節に、人々はおめでたい言葉を重ねます。たとえばお正月。お祝いのおせちを目の前にして、曰く、鯛はめでたい、カツオは勝魚、ブリは出世魚、海老はともに腰が曲がるまでの長寿を祝い、昆布はよろこぶ(関西ではこぶと言う)、レンコンは先の見通しがきくように、クワイは芽が出るからめでたい(鯛といっしょやん、ダ...
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シーレを観たくて上野に行きました

年度末、なんとも落ち着かない日々ですが、どうしてもエゴン・シーレは観たい。ふらりと美術館へは行けないご時世、マスクは無くてもいいけど予約は必須。これがまず、面倒でならないの。それで行くのが遅くなり、しかも、た、た、高っ。平日16時なら空いているのではないか・・・という目論見は完全にハズレましたが、やっと都美館へ。うむむ、意外とシーレの作品が少ない! これなら「エゴン・シーレとその時代」展と銘打つべきではないか。ココシュカも好きですよ、でもねぇ。。。ちょっと残念なキモチ。シーレの風景画のみ、撮影OKというのも不思議でした。ヒマワリが好きなんだけど、今回は来ておらず、それでも「菊」がありました。初...
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あさっては卒業式

昨日、ついに東京で、桜の開花宣言がありました。例年よりも10日も早いとか。都内よりもずっと寒いせいか、ムサビ鷹の台校のソメイヨシノの蕾は、まだまだかたいようです。あら、こんな桜(?)が咲いていました。ムサビはあさって、卒業式です。この3年間は、コロナに閉じ込められた学校生活でしたが、やっとあしたはマスクがはずせますね。マスクなしで、新たな一歩を踏み出すみなさんの期待と不安はいかばかりか・・・想像もつきませんが、悩むのは若い人だけではありません。老いも若きも、それぞれの「悩み」を抱えています。でも、それがモチベーションにもなるんですよね、と言いたくなるような御本を担当なう。デザインの教育者として...
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咲かないで、ブーゲンビリア!

昨夜のWBC、オータニくんは人間ではなくてサイボーグなのではないか・・・なんて思いながら見ていました。で、最後に日ハムの伊藤大海くんが決めてくれて大喜びのハムコ。もちろん、きつねダンスで祝しました。そこで初勝利に華を添えるのが、うちのブーゲンビリアちゃん。昨年の冬、ベランダから室内に移動。北側の部屋に入れたので、ハッと気づくと「あんたはイチョウか?」というくらいに葉が黄色くなり、はらはらと9割が落葉!死んでしまったかも、、、と反省して、南側の窓とカーテンの間に置いておいたら、2月に小さな芽が出始め、葉っぱが再生してきたのかと思いきや、だんだんピンクを帯びて。。。いやいや、ちょっと早い。今から咲...
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祝納品「烏兎匆匆 重政啓治作品集」

本日、「烏兎匆匆 重政啓治作品集」が納品となりました!重政先生は、通信教育課程研究室(日本画)を3月で退任なさいます。その退任記念作品集です(まことに残念ながら非売品)1978年、重政先生は東京藝術大学絵画科日本画専攻の卒業制作に「烏兎」を提出し、サロン・ド・プランタン賞(学内賞)を受賞されます。「烏兎」という表記を初めて見たとき、思わず重政先生に(正直に)「なんて読むのですか?」と聞いてしまいました。「うと」と読むのを初めて知りました(恥ずかしながら)カラスとウサギ、どういう意味なんだろう・・・太陽の中にカラス、月の中にウサギがいるという中国の伝説があるそうで・・・「烏兎匆匆(うとそうそう)...
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小竹信節先生と焼きりんご

翻訳を中心とした学術書の編集者である友人が「仕事終わりに夜の9時頃から、喫茶店で心ゆくまでタバコをくゆらせて11時頃に帰宅するのが理想なんだけど、近所にそんな喫茶店がどんどんなくなって困っている」としみじみと言いました。チェーン店のカフェではダメで、昔ながらの喫茶店がいいとのこと。なるほど。。。「んぢゃ、吉祥寺に引っ越してくるしかないんぢゃね?」なんて言いながら「くぐつ草」に行ったら、外階段までお客さんが並んでた🙀「よし、武蔵野文庫の焼きりんごだ!」と急に思いついて、勇んで武蔵野文庫へ。が、ドアに「焼きりんご、売り切れました」と手書きのビラが、、、ざ、残念っ。土曜日の夕方だもの、そりゃそうよね...
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野菊の墓@『新しい教育通義 増補改訂版』

高橋陽一先生『新しい教育通義 増補改訂版』の仕事は、昨年の8月にスタート。改訂なんだしぃ、夏から始めれば楽勝さ、なんて思っていたのがイケナカッタ。やってもやっても、なかなか終わらない(そりゃそうよ、元が680頁だもん)こちらを直せば、あちらが不具合となり、果てしないラビリンス!それでも、1月31日、今日こそ印刷所入稿!という直前、呑猫が「あ、これ、ダメ」と指差した。そこには「現在の成東町」という文字が。。。「上総(かずさ)の国、殿台村(とのだいむら)」は「野菊の墓」の舞台。その殿台村は、のちに成東町となり、さらには、さらにはですよ、2006年に山武市になったのでした。なんで合併するんだよぉ。泣...
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チョコの日

朝から、Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」が頭の中で鳴りっぱなし♪朝テレビで流れてて、そのまま持ってきてしまった笑同居中の小3甥っ子に、「好きなコいるの?」と聞いたら、「いるけど取られた」とフツーのテンションで返ってきた。そこに高1と中3の姪っ子が加わり、「てかさ、こないだ小6の〇〇君と〇〇ちゃん、恋人繋ぎしてたんだけど!エグくない?」。。。もうおばちゃん、ついてけまへん…笑こちらは、小3姪っ子(妹の子/同居ではない笑)が今日の為にチョコを作っております。パパに手伝ってもらいながら😋😍…なんか、お仕事の話題じゃなくて、いつもすみません😅え〜〜、会議資料作成中…。[総務:ピロイ]
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春の老婆心@ビッグコミックスペリオール

先週、他県に住む知り合いのお嬢さんが、ムサビを受験されました。このお嬢さんが生まれたとき、ハムコは嬉しくなって、赤ちゃん用のビキニをプレゼントしたのでした。あのビキニの赤ちゃんが受験生とは、、、歳をとるはずですわね。気分はすっかり「遠い親戚のおばちゃん」です。祈ることしかできませんが。。。「遠い親戚のおばちゃん」気分に浸っていたところ、天海夏矩(あまみ・なつのり)さんが、ビッグコミックスペリオール「第二回次世代新人マンガ大賞」で入賞!というビッグニュースが飛び込んできました。でかした天海ちゃん!その作品「春の炭」を読んで、ハムコおばちゃんは泣きました。歳のせいか涙もろくなっています。特に青春も...
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彫刻の春

毎年のこと、「読み初め」は何にしようかと悩むのが楽しみの1つですが、卯年は『平櫛田中回顧談』に、早くから決めていました。「なにそれ?」という方のために解説しますと「ひらぐし・でんちゅう」という彫刻家のお話です。でんちゅうさんは、晩年の約10年間を小平市に住まれ、現在ではそこが美術館になっています(ムサビから、もっとも近い美術館)お正月にこれを読みはじめ、面白いもののなかなか進まない😅読めない字や、知らない登場人物が多すぎる。まずは「禾山和尚」←これが読めなかった。「かさん」に決まっとるやろ、アホかお前は!という方は、ここでハムコのブログを読むのはやめてね。「三平」とか「南隠」というお和尚さんに...