日常の業務

日常の業務

つやつや vs. しっとり

先週、あわただしく(ゼイゼイ)入稿したタイトル。 加藤幸治・著「民俗学ヴァナキュラー編 人と出会い、問いを立てる」 戸田裕介・編「ぺらぺらの彫刻」 田村裕・編「編集をひもとく 書物観察の手引き」今週は、次々と色校が出校されてくる、はず。編集:ハムコは、上製本の花布やスピンを選ぶときがシアワセといっていますが、(「花布」や「スピン」って何のこと? という方は、発売される「編集をひもとく 書物観察の手引き」を読んでくださいね)私は、出校されたカバー(ジャケット)や表紙、帯の色校の仕上がり裁ちをするときがシアワセ。本紙で加工有・無で出校してもらっていて、pp加工か、ニス加工かは用紙や予算の関係などか...
ひとりごと

校了

「校了(=校正終了=もう直しはないよ!宣言)」なんて素敵な響き!ツイッターのような、つぶやきのブログで今日はすみません。[3タイトル入稿てんやわんやの制作:呑猫]
ひとりごと

きってはって

昨日の午前中は、思いもかけずカッターと金尺直尺定規を手にして切りまくり、セロハンテープを貼りまくり。“本文入稿は10月”の『ぺらぺらの彫刻』と『民俗学 ヴァナキュラー編』のつきもの(カバーと帯)関連(表紙や本扉など)のレイアウト案がデザイナーの馬面俊之さんからPDFで届く。確認は「原寸で仕上がり裁ちする」ことを基本に叩き込まれている。幅600ミリ近くの複数あるレイアウト案を、確認するためには意外に時間を必要とするのだ。期日を守り、優先順位を考えるために業務日誌のように「やることリスト」を予定を含めてノートに書いていて(達成できたら黄色のダーマトで抹消線をひく)、昨日のやることリストはほとんど消...
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秋の陣をきる『イメージか モノか 日本現代美術のアポリア』

暑かった夏、編集業務にわらわらしていたタイトルが、いよいよ発売告知ができるようになってきました。先陣をきるのは、編集:t:eeh担当の高島直之先生の『イメージかモノか 日本現代美術のアポリア』。今回は先生から「本文用紙はクリームっぽい色がよい」との指定を受けて、本文用紙はb7クリームにしました。中平卓馬さんらの写真がどのように仕上がるか、制作担当としてはドキドキものです。先に、画像だけを集めてテスト印刷し、その結果に対して色補正依頼をかけて戻しました。来週には色校(本文は1色刷なのですが、なんとよべば…でも、本紙で出校して確認します)とご対面になります。とにかくデータ不備で印刷がとまりませんよ...
ひとりごと

35文字OK

急ぎ、F社のフォントを購入することに。とにもかくにも、Webから会員登録して入金すれば、すぐにダウンロードして使用できる。とても便利だけれど、待ったなしで忙しないなあ。いつもなら、もっと「よくある質問」を読んで先に進めるけれど、今は目の前の滞ることを排除したい、ラクになりたいという気持ちが第一。そんなわけで、昨日、会員登録して今日の出勤途中にコンビニ決済をすませる。会社に到着前に入金完了のメールが届いていて、使用できる運びに。個人契約しかできないみたいだし、コンビニでの領収書も個人名義になるし、会社名義の領収書はどうしよう…ということを普段なら調べて問い合わせてから入金手続きに入るけれど、今や...
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「うれしい悲鳴」の使い方

どうなっているのだろう、追いたてられる2021年夏。未確定すぎる情報を手渡されても困るだろうと思うものの、2022年3月までの刊行物一覧を作成して7月上旬に印刷会社に渡す(=託す)。見積もり依頼をする仕様書も作成できない今の状況で、テスト印刷やスキャニングなど次々とお願いや問い合わせをしなければならないから。ただいえるのは「企画が通るかどうか、わからないんですけど」という前置きはしなくてよいこと。一覧表の多数を占めるのは、本学の助成金を得て刊行するタイトル。だから、絶対にツクル(=期日までにツクラナケレバナラナイ)ことが確定しているのだ。このようなさまを「うれしい悲鳴」というのだろうなあ。忙し...
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祝!『2020年度通信卒制集』納品

7月30日『2020年度通信卒制集』が納品となりました。3月に卒業された皆さんの卒業制作を、3月の卒業制作展などで撮影して編集したもの。4年ごとに新しいデザイナーにお願いしていく方針になり、今年から野呂麻美さんにバトンタッチ。平成16年度に卒業され、優秀賞を受賞されています。安定したデザインと組版で、スムーズに進行できました。表紙は4年分の展開を考えていて、見返し用紙も候補を絞っています。来年は、がらっと変わりますよ。先生方の講評にもありますが、卒業生のみなさんは、卒業を通過点に作品制作、研究を続けてほしいです。その気持ちをもちつづける支えの1冊になりますように。[制作:呑猫]
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巻末のかけひき

編集:t:eehが担当している高島直之先生著『イメージかモノか 日本現代美術のアポリア』の組版が連日おおづめ。連日っていうところが、ミソですよね。A5判に判型を決めたなら、用紙の取り都合で32の倍数でページ数を確定したい。本文量などから256ページでいこう!と進んでいくのですが。本文が最後に終わるのが○ページ、256ページまで残り○ページ、本文のあとに「あとがき」「協力者一覧」「初出一覧」「プロフィール」「奥付」、あわよくば「広告」とフォーマットに左右されにくい巻末の残りのページで、うまい具合にめざす区切りのよいページにするために、連日ジタバタしていたのでした。今回は、残り○ページが多くなり、...
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MAUPの夏季休暇は……

東京オリンピック2020がはじまりましたね。このコロナ禍で開催されたのが夢のようです。選手や関係者、ボランティアなど関わっている皆様は大変な時期での開催でとても混乱することもあると思います。本当にお疲れ様でございます。暑そうにしている選手の様子をみるとお気の毒ながら、夏の風物詩だなあと感じます。この蒸し暑いなか、わざわざ夏にやらなくてもいいのに、な〜んて個人的意見ですが、大人の事情があるんでしょうね。私はテレビ前での観戦を楽しみます。そして、MAUPの夏季休暇については、MAUPでは各個人でそれぞれ調整しておやすみすることになっていますので、土日祝以外は、誰かしらが出勤しており、ご対応させてい...
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いもじ_漢字で書くと

11月刊行予定の加藤幸治先生『民俗学 ヴァナキュラー編』を鋭意、組版中。編集・ハムコが丁寧に原稿整理したデータを、InDesignに一気に流し込んで、図版を配置し、せっせとルビなど手動で組んでいく。漢字で書くとそうだったのかという一文に触れる。「金属を溶かして鋳物に流し込む鋳物師」。鋳物師に「いもじ」とルビをふる指定をみて、なんと! と驚きの発見。祖母の実家の屋号が「いもじ」。さすがに私の世代になると名字で呼ぶけれど、越後の地元では屋号の方が通りがよく、子供の頃から身近な「いもじ」という言葉と漢字がつながったのだった。その家は板金工場で、前の世代に「鋳物師」がいたのだろう。ちなみにウチの屋号は...