グーグルに「黒板ジャック」と入れてみてください。
すぐに「黒板ジャックの画像検索結果」が出てきますね。
まずはいくつか見てくださいな、「旅ムサ」名物を。
中学生が下校するのを待ち受けて、夜更けまで
ムサビの学生がチョークで黒板いっぱいに絵を描く。
誰もいない教室で、大きな黒板にせっせと描く。
翌朝、こんどは中学生が登校するのをじっと待つ。
朝いちばんに来た中学生はビックリ!
「なんだこれ?」
隣の教室で「わぁ!」という声がする。
隣を覗くと、ぜんぜん違う絵がある。
その隣を見るとまた違う!
というわけで、中学校はわーわーきゃーきゃー
大騒ぎになるものの、始業のベルがなる直前、
その絵の作者はさっそうと登場し、
きれいにすべてを拭き取ってしまうのでした。
おしまい。
この話を聞いて、ハムコはすっかり「旅ムサ」の
ファンになった。まるで旅芸人だ。
トリックスターの登場!
これこそ芸能の始原だ、などと思うのだが、
それ以上に、こんな中学校に通いたかったな〜。
もちろん美大生がとつぜん中学校を襲撃するわけ
ではなく、ここには周到な準備がある。
受け入れてくださる中学校の度量に、
まずは敬意をはらうべきだ、とも冷静に思う。
平凡な村にトリックスターが登場する、その驚き。
タブーを破り、ちょっと怖いのに笑ってしまったり、
なんの変化もない日々の暮らしに、新風が吹き込まれる。
美術ってそういうもんだよ、なんて言うつもりは
ぜんぜん、ないっ。
もっと身近にある。
トリックスターよりも、これは凄いよ。
こんな活動を束ねている三澤一実先生の
『美術教育の題材開発』は、やっぱり凄いよ。
[編集:ハムコ]
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