ありのままの

「ありのぉ♪ままのぉ♪すがたぁ♪みせぇるのよぉ♪」
日曜日の夕方、国分寺の紀伊國屋書店。
響きわたるソプラノの持ち主は、3歳くらいの女の子。
しかも、両手をたかく挙げて、胸をそらして!
堂々とレジ横の通路をまっすぐに進む。衆目があつまる。
すぐうしろから年若いお父さんが走ってきて
女の子を横抱きにひっつかまえて立ち去ってしまい
歌声はそこで終わってしまった。惜しいっ。
せめてもうワンフレーズ唄わせたかった。
学芸会なら間違いなく主役級!
いまや日本全国の保育園・幼稚園にかよう女の子たちは
おそらく全員が主役になりきって
こうして朝に晩に唄っているのだろうなぁ・・・
「ありのままの姿を見せては、毎日ママに怒られてるでしょ」
というツッコミを入れたくなる。

意味もわからずに唄っているんでしょうけど
「あなたねぇ、いまが人生の華よ」
とかつての小さかった自分にも言いたくなった。
[編集:ハムコ]

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