デザイン人間工学講義

来年春に刊行予定の『デザイン人間工学講義』の原稿を読み込んでます。

もう、すっごく面白い!!! t:eehは言いたい。「工学」という言葉で怯んではいけない。
人文系の本しか読んだことのない人でも、問題なくすらすら読めます。

なんつーの、始めて訪れた場所を、しかも、四国とか九州とか北海道とか、それくらいの広い空間を、一枚の地図を片手に迷うことなく行きたい場所に行ける感じです。道に迷うことなく的確にしかるべき場所に辿り着き、その都度とても印象的な風景に出会う。

ゆで卵の殻がきれいに剥けて、現れ出た表面の滑らかさと曲面の美しさにうっとりする、そんな感じもある。ちょっと大げさな気もしますが、それくらい新鮮。

たとえば自動車を運転する人の場合、正面を注視した状態から目線を下げ、その角度が何度より下になると路上のすべての対象物が視野から外れてしまう、そうならない場所にスピードメータを設置する、さらに情報を瞬時に読み取るため、スピードメータの文字の大きさ、書体等々、人間工学的な知見からクリアな処方箋がビシビシ出てきます。

身近なところでは、ハムコと話した日傘の持ち手の形もきっと人間工学的見地からさまざま工夫されているに違いない。
Jの字型の持ち手と、手のひらに収まる円形の持ち手のどちらが使いやすいか、という話ですが。

著者のお一人で監修者でもある山岡俊樹先生に夏のお会いした時、人間工学的知見と研究の積み重ねをいかにデザインに反映させるか、その可能性と意義を熱く語ってくださいました。
この知見を、本としてわかりやすくまとめなくっちゃと思ったのでした。

編集:t:eeh

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