徳島:弾丸の旅

寝ぼけたまま朝の5時10分に駅前からバスに乗る。
きっかり1時間後に羽田に到着。便利至極ながら、
まだ目が覚めない。
コーヒーを飲んで、7時過ぎのフライトに乗り込む。
徳島へは、たったの50分で着いてしまうのだ。
海岸線沿いの、なんとなくのんびりした空路を
小学生のように窓にはりついて外を眺める。
徳島空港には、B先生が車を横付けにして待機。
その後の1日は、さっきまでの時間がウソみたいに
疾走・怒濤・衝撃・・・大切な打合せをすませ、
「ホスピタルギャラリーbe」を見学。
徳島大学病院の西棟、玄関ホールにあるギャラリー。
院内に入った瞬間に「あ、なんか、きれい」と思う。
什器のデザインは深澤直人先生だ。
ガラスケースは、幼稚園の子どもの目の高さ。
車椅子に座った人の目の高さでもある。
その後ろに額入りの巨大なポスターが3枚。
このポスターがなければ、何かを展示していることに
気がつかないかもしれない。
不思議なかたちの、大きなソファーも置かれている。
通称「クラウド(雲)」は、
幅が1メートルはあろうか、病院らしくないソファー。
おばあさんが二人、ソファーの幅いっぱいの大きな籠を
はさんで、それはそれは楽しそうにお喋りをしていた。
そーっと近づいてみたら、籠には新生児が眠っていた。
なんて心地よい空間だろう!
と感激したまま、夜の8時のフライトで東京に戻った。
[編集:ハムコ]

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