少し前の話になりますが、この春刊行した『絵画空間を考える』と『日本画の用具用材』が日本図書館協会による選定図書に選ばれたという知らせが届きました。
選定図書とは同協会ホームページによると
「日本図書館協会の図書選定事業は公共図書館・学校図書館・公民館図書室などの読書施設に選定図書情報を提供することを目的としています。戦後間もなく新刊図書情報が乏しい、1949年から図書館向けに新刊情報という性格と共に、公共図書館に備えるのに望ましい図書を選定して、発信してきております。現在は、年間6万点にも及ぶ新刊書籍の中から、図書館がどの本を蔵書として選ぶかを決める図書の選択は、図書館にとって最も重要な仕事であり、子どもたちに大きな影響を与えるだけに非常に大切です。(略)毎年、全新刊出版点数の約15~20%が選定図書として選ばれております。」とのこと。
「そうか、そうか、これで全国の多くの図書館に並べてもらえるなぁ」、などと喜んでおりましたが……。ん?
『映像表現のプロセス』は何故選ばれていないのだっ!!!!
速報をあらためて見てみるとジャンルに偏りがあるわけではないし、専門的すぎるからということもなさそう。第一、『日本画の用具用材』の方が専門的と言えばよっぽど専門的でマニアックな本だしなあ。『炊飯器でカンタンお菓子ふっくらパン』(学研パブリッシング)だとか『超ウケキッズマジック コワおも!ミステリーマジックの巻』(いかだ社)に、『映像表現のプロセス』は負けたということか? あ、誤解のないように書いときますが、『炊飯器でカンタンお菓子ふっくらパン』や『超ウケキッズマジック コワおも!ミステリーマジックの巻』がダメってことじゃないですよ、目をひくタイトルだったものでつい……。そもそも勝ち負けじゃないし、どちらも需要が高そうな本ですしね。
でも、その後ひと月程、「ふっくら」という言葉(と、勘違いで「ふわふわ」にも)に過敏に反応している自分がおり、そのつどハムコには笑われていました。
で、冷静になって考えてみると、付録のDVDが原因なんですね。おそらく、間違いない。選定の仕方にも、CDやDVDがメインのものは対象外だというようなことが明記されています。『映像表現のプロセス』は決してDVDメインの本ではありませんが、図書館での取り扱いの煩雑さなどを想像しても日本図書館協会としては選定、推薦できなかったのだろうなあ、ということで納得しました。
めげるな『映像表現のプロセス』!!!
がんばれ『映像表現のプロセス』!!!
(編集:凹山人)
コメント