雪の音

来年刊行の音楽の本では、舞台と音楽という節もあります。俎上に上がるのは歌舞伎の音です。

歌舞伎の場合、雪の降りしきる場面では太鼓が鳴ります。独特の抑揚とテンポでドンドンドンと、しんしんと降る雪をあらわします。
(いままでなんとも思わず「あー雪が降ってるねぇ」と思っていたわけですが、よく考えてみればすごい組み合わせかもしれません)

こうした効果音は舞台下手の黒御簾の中で奏でられ、どんな楽器がどんな音を出しているのか、舞台で、テレビで歌舞伎を見ている限り絶対に知られることはありません。
そうした楽器の一部を誌面でご紹介します。
はたして雨の効果「音」はどんな楽器が出しているのやら。お楽しみに。

黒御簾の中の楽器が人目に触れないように、歌舞伎の舞台下には、これまた人に知られぬ機構がたくさん詰まっています。セリ、スッポン、花道、回り舞台と、いまでこそ電気仕掛けですが、それ以前は人力でした。

こうした機構を持つふるい劇場は地方にもいくつか残っていて、その中で有名なのは旧金比羅大芝居の金丸座(香川県)ですが、ほかにも兵庫の永楽館、熊本の八千代座、秋田の康楽館、愛媛の内子座があり、t:eehはたまたま内子座に行ったことがあります。

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内子座です。
係員の方が、人力ですべてまかなっていたという舞台下のからくりを内子の歴史とともにじっくり説明してくれるのですが、すごくおもしろいです。さらに、花道に上がったり、舞台のそでから枡席になった観客席を眺めたり、二階席の壁に掛かった芝居小屋の出資者(旦那がたというんでしょぅか)の看板を眺めたり。古い建物の構造もおもしろい。だいたい舞台の上に立って客席を眺めるというのが、やたら新鮮!! わくわくしました。

関係ないですが、内子町の先の山の中を歩いていたら突然ヤギに遭遇しました。新鮮でした。お互いびっくりしたけどね。
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編集:t:eeh

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