綱渡りという表現では、なまやさしい入稿作業を経て、完成した新刊タイトルの数々。
著者や協力者などに献本が進んでいますが、今のところ「あちゃ〜」という失敗は発見されておらず、でも、まだドキドキの毎日です。
そんななか、納品ありがとうございますメールを印刷所に送ると、精興社のKさんより速攻、電話が。「ひえ〜何が見つかったのだろう?」とおそるおそるうかがうと、「いや〜『東洋美術史』、やっぱりFMスクリーン、いいですねえ」……。
『東洋美術史』は、通常のAMスクリーン印刷ではなく、階調がなめらかディテイールがきれいに仕上がるFMスクリーン印刷でお願いしました。1色刷の書籍ですが、細かな部分もよくみてとれる綺麗な仕上がりになったと自負しています。
私は本文組版を担いましたが、画像補正は、すべてDTPマスターのMさんにおまかせ。補正が済んだ画像を配置し直すと、例えるなら美容液が利いて肌がワントーンきれいになった感じ。この変化をモニターでみることが、心のオアシスでした。差し替えを繰り返し、最終的に618点に及んだ画像にも注目していただきたいです。
FMスクリーン印刷のすごい力は、『音楽論』でも発揮されています。こちらは全体として通常のAMスクリーン印刷ですが、刷り出し確認の時に1点モアレを発見。元データの問題なのですが、う〜これはこのままではマズイということになり、1折FMスクリーン印刷で刷り直しをしていただき、事なきを得ました。ギリギリの入稿だったのに、本当によく納品日を厳守していただきました。ありがとうございます。今年は特にどれだけ感謝しても足りない気持ち。印刷会社さんの品質合格の上で、納期(〆切)を守る姿勢、いつも感動しています。
[制作:呑猫]
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