スーパーひたちに乗って、田中功起さんの「共にいることの可能性、その試み」(水戸芸術館現代美術ギャラリーで5月15日まで)へ行ってきました。
新しい作品とともに
「5人のピアニストで1台のピアノを弾く(最初の試み)」2012と
「ひとつの陶器を5人の陶芸家が作る(沈黙による試み)」2013が展示されていました。
「ひとつの陶器〜」は、実際に5人によって作られた陶器がすぐそばに展示されていて、t:eehはそのうちの、花器?(壷?)にとても心引かれたのですが。
記録された作家5人の自我と妥協が角突き合う様子と実作品を交互に見ていたら、この花器(壷?)の、ある意味での「異形っぷり」に引かれているんだな、という気がしました。
この壷にはどんな花が(ものが)似合うかねぇと、この日t:eehは考えた。
「5人のピアニスト〜」では、ラスト近く、5人の手が一斉にピアノの鍵盤を走り始めるシーンに釘付けになり、胸を熱くして見入ってました。
以前見たときは違うシーンに反応していた気がします。
今回新しく展示されていた7つの映像作品も、見る日によってまったく別の側面に反応しそうな気がしました。
ゆっくりじっくり腰を据えて映像に見入る、そういう展示がとても快適でした。
スーパーひたちに乗って時間旅行もした気分。
美術館ならではの、日常ではない異質な時間にどっぷりと静かに嵌らせてくれる、そんな場所、昨今なかなかないですもんね。
編集:t:eeh
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