大きな総合病院というと、
石のように身じろぎひとつせず座り続ける人とか、廊下の隅で声を押し殺して泣く人の後ろ姿とか、そんなイメージが浮かんでしまうt:eehですが、
そんなんじゃなくて、もっと体の力が抜けて、息が楽になって背筋が伸びて一歩前に踏み出せる、そんな場所が必要だなと思うことがあります。
『ホスピタルギャラリー』(板東孝明 編)は、徳島大学病院と武蔵美のコラボレーションで病院内に小さなギャラリーを設置し、その後の、医療とデザインの歩みを伝える本なのですが、
執筆者の一人であり、ギャラリーの設置を企画した深澤直人さんは世界的なプロダクトデザイナーです。
深澤さんの、デザインやものづくりに対するスタンスや発言に共感する方も多いと思います。
その深澤さんが監修する展覧会が10月8日から金沢21世紀美術館で始まります。
金沢21世紀美術館「工芸とデザインの境目」
2016年10月8日〜2017年3月20日
来年の3月までと期間も長いことだし、北陸新幹線も走ったことだし、妹島和世さん設計の金沢21世紀美術館は一見の価値ありますし、石川県立美術館には鴨居玲の作品が多く展示されておりますし、見所けっこうあります。
見所といえば昨日は中秋の名月でした。
ずっと曇り空でしたが深夜12時半あたりにはくっきりとした満月を拝めました。
思いのほかの満月に、ついしみじみ。
編集:t:eeh
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